2020年11月の記事
第4局は鹿児島指宿市「指宿白水館」にて
豊島将之竜王に羽生善治九段が挑戦する第33期竜王戦七番勝負は、豊島竜王が2勝、羽生九段が1勝で、第4局を迎えました。豊島竜王が初防衛にあと1勝と迫るか、羽生九段が成績を五分に戻すか。注目の第4局は11月26日(木)、27日(金)に鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。
対局は9時開始。先手は豊島竜王。持ち時間は各8時間。昼食休憩は12時30分から13時30分まで。1日目の18時を過ぎた時点で、手番側が次の一手を封じ、翌日の9時から指し継がれます。
本局の立会人は藤井猛九段、新聞解説は飯塚祐紀七段、記録係は小高悠太郎三段(所司和晴七段門下)、観戦記の執筆は小暮克洋さんがそれぞれ務めます。また、大盤解説会の解説は佐々木勇気七段、聞き手は貞升南女流初段が担当します(事前申し込み制、完売)。
【主催:読売新聞】
【特別協賛:野村證券】
【協賛:東急グループ】
【協賛:株式会社UACJ】
【協賛:旭化成ホームズ株式会社】
【棋譜中継ページ】
インターネット中継は棋譜・コメント入力を飛龍記者、ブログを武蔵が担当します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
歓迎の夕べ(4)
歓迎の夕べ(3)
歓迎の夕べ(2)
(長谷川由紀・読売新聞東北統括本部長は「羽生九段が1日も早く回復され、万全の体調で次回対局が行われることを期待しております」とあいさつ)
(日本将棋連盟常務理事の森下卓九段は羽生九段のコメントを代読しました)
羽生九段のコメントは下記のリンクに掲載してあります。
【第33期竜王戦七番勝負第4局延期のお知らせ】
https://www.shogi.or.jp/news/2020/11/334.html
(中川俊哉・福島民友新聞社代表取締役社長は「日本将棋連盟会長の佐藤康光九段も急遽、駆けつけてくれて、ファンの皆さんと懇親を深めたいということで、楽しい会にしていきたいと願っております」と話しました)
(鈴木正晃・福島県副知事は「福島は来年の3月で、震災から10年になります。国内外の皆さんの温かいご支援によって、福島も少しずつ元気を取り戻しています」と歓迎の言葉)
歓迎の夕べ(1)
開催予定だった福島市「吉川屋」で18時から「歓迎の夕べ」が開催されました。
「本日は多くの方にお集まりいただきまして、ありがとうございます。今回は対局をお見せすることができず残念に思っていますし、申し訳なく思っています。この会に参加していただいている方には、少しでも楽しんでいただきたいと思いまして、明日からの対局で着る予定だった和服を着てきました。このあとは竜王戦のこれまでの解説をして、皆さまに楽しんでいただければと思います。体調不良は誰にでも起こることですし、羽生九段の1日も早い、体調の回復をお祈りしていますし、自分自身も気をつけていかねばと思っています。福島の温泉やフルーツを楽しみにしてきましたので、英気を養って、次の対局に向けて頑張っていければと思います。最後になりますが、長く主催していただいている読売新聞社さま、特別協賛の野村ホールディングスさま、また協賛企業の方や第4局の開催にご尽力いただいた方に、厚く御礼申し上げます」
第4局延期のお知らせ
11月12、13日(木、金)に、福島県福島市「吉川屋」で行われる予定だった第33期竜王戦第4局は、挑戦者の羽生善治九段が体調不良を訴えたため、延期することが決定しました。
第4局は11月26、27日(金) 鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われる予定です。
詳細は下記にてご確認ください。
【第33期竜王戦七番勝負第4局延期のお知らせ】
https://www.shogi.or.jp/news/2020/11/334.html
感想戦
局後インタビュー
【豊島将之竜王】
――相掛かりの将棋でした。封じ手のあたりではどう考えておられたか。
「封じ手は▲9五同歩だと思いました。52手目△5六歩まで考えていて、そこで形勢がよく分からなかったです」
――98手目△2六香のあたりは。
「その前のところは予想していたより先手玉が安定してしまったので、失敗してしまったのかと思いましたけど、104手目△2五歩と突くところまで進むと先手玉を危なくできたので……形勢は分かりませんが、少し前と比べれば難しくはできたと思います。ただそのあと、おそらく112手目△2一香と打ったところは寄せ間違えたかもしれません」
――終盤は際どい勝負でした。勝ちを意識されたところは。
「詰みを発見したところです。162手目△4二歩のところは何かあったとは思うのですが」
――2勝1敗とリードしました。
「次局がすぐにありますので、コンディションを整えて頑張ります」
【羽生善治九段】
――本局を振り返って。
「終盤は何かあったかもしれません。ただ分からなかったですね」
――98手目△2六香あたりは豊島竜王がよいと控室でいわれていましたが、そのあと羽生九段が逆転したとの見解もありました。
「そうですね、難しくはなっていると思いましたが。攻められたときの応接に問題があったのかもしれません」
――次局に向けて。
「変わらず、大切に対局をしたいと思います」