2020年10月23日 (金)

先手不安な展開

2020102264図は10時50分頃の局面。
封じ手開封後の△3六歩に対して、豊島竜王は1時間21分の大長考で▲5三歩成としました。羽生九段は26分で△5三同金と応じています。図で目につくのは▲7一角ですが、△5二飛で厳しい追撃が見えず、そこで▲3六飛と手を戻すと△7六歩▲同飛△5四角で後手よしと見られています。▲7一角を入れずに単に▲3六飛も挙げられましたが、先手陣には△5七歩の叩きが生じており、「不安な局面ですね」と山崎八段。豊島竜王の次の一手が、このあとの将棋の流れを決める手になりそうです。

Img_3228 正念場を迎えている豊島竜王。