15時54分、羽生九段の放った△7六銀が「寄せの決め手」と控室の検討陣。▲8六歩には△7九角▲8八桂△8七歩で先手玉が寄り筋に。▲7六同飛も△同飛が△7九角▲8八合△9六飛▲同玉△9五飛までの詰めろ。後手玉は▲5一角に△4二銀で詰まず、後手勝勢と見られています。
「ここで▲5一角と打って、△4二銀▲同角成△同玉と銀を入手してから▲8六歩と手を戻せば、△7九角に▲8八銀と打てるので難しいかと思ったのですが、そこで△7八角がありました。以下▲7八同金は△同銀不成で必至です。△7八角は盲点になりやすい手で、もしかすると豊島竜王もうっかりされたかもしれません。この寄せがあっては、後手が勝ちになったと思います」(山崎八段)
2020年10月23日 (金)