2020年8月12日 (水)

桂を使った攻め

20200812_59_2夕食休憩前、久保九段は上図のとおり、▲2五桂と跳ね出しました。△2五同桂なら▲1一角成と、香を取り返しながら相手玉の近くに馬を作って先手は申し分ありません。丸山九段は△2四銀と立ち、夕食休憩以後、▲3三桂成△同銀▲6三歩成△同金▲8四桂(下図)と進みました。手順中の▲6三歩成は角筋を通しながら後手陣を乱し、△6三同竜であれば先手玉への攻め味が乏しくなってしまいます。

20200812_65本譜▲8四桂はソッポに駒を投資していますが、金が6三に上ずったところで飛車を手にすれば一段目に下ろす手が厳しく、例えば(1)△6二飛と飛車を逃げれば▲9一角成で香を取れます。▲6九香の狙いも生じ、以下は△9八竜▲8一馬の進行が無難でしょう。しかし、そこで後手の指す手が難しそうです。(2)△5二飛として、同様に▲9一角成△9八竜▲8一馬にもう1手使って金取りを受けるほうが手堅いかもしれません。

Maruyama07 (丸山九段は飛車取りにどのように対処するのか)