第24期挑戦者決定三番勝負第2局は丸山九段が快勝し、第3局は改めて振り駒が行われた結果、久保二冠(当時)の先手となりました。
7七角型の先手石田流(1図)から▲4五銀△2三銀▲6五歩と仕掛けます。対して△6五同歩が当時、初めて指された手。その後、飛車角交換になって戦いに入っていきました。
2図は端に香を重ねたところ。▲1三銀の筋を見せ、△2七飛成の強襲を牽制しています。本譜は△9九飛成でしたが、対して▲1三銀があったようです。△2一玉には▲5二馬(変化図)が▲4三馬(△同金は▲2二金までの詰み)を見せて厳しく、△3一玉も▲6四馬△4二銀▲5二馬で先手が指せていました。

3図の△1三歩が決め手。△1五金▲同玉△1四歩▲1六玉△1五歩までの詰めろで、自玉を広げています。

開始日時:2011/09/12 10:00
終了日時:2011/09/12 23:09
表題:竜王戦
棋戦:第24期竜王戦挑戦者決定三番勝負第3局
持ち時間:各5時間
消費時間:134▲299△299
場所:東京・将棋会館
先手:久保利明
後手:丸山忠久
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △4二玉 ▲6六歩 △6二銀
▲7八飛 △6四歩 ▲4八玉 △6三銀 ▲3八銀 △3二銀
▲3九玉 △5二金右 ▲6八銀 △3一玉 ▲6七銀 △8四歩
▲2八玉 △3三角 ▲1六歩 △1四歩 ▲5六銀 △8五歩
▲7六飛 △2四歩 ▲7七角 △2二玉 ▲5八金左 △5四歩
▲4五銀 △2三銀 ▲6五歩 △同 歩 ▲7四歩 △同 歩
▲5六飛 △6六歩 ▲同 飛 △同 角 ▲同 角 △3三桂
▲1五歩 △3二金 ▲1四歩 △1二歩 ▲4六角 △6四歩
▲6五歩 △5三金 ▲5六銀 △4四歩 ▲7七桂 △6二飛
▲8四角 △6一飛 ▲6四歩 △同 銀 ▲6五桂 △同 銀
▲同 銀 △同 飛 ▲6六歩 △2五飛 ▲9一角成 △4三金寄
▲5一角成 △6九飛 ▲1八香打 △9九飛成 ▲3六歩 △2一桂
▲5二銀 △4二銀 ▲6一馬 △3五歩 ▲4三銀不成△同 金
▲4八金寄 △3六歩 ▲3七歩 △同歩成 ▲同 銀 △3六歩
▲同 銀 △3四香 ▲6四馬 △3六香 ▲3七歩 △同香成
▲同 桂 △3六歩 ▲2五桂 △3七銀 ▲同 金 △同歩成
▲同 玉 △2五桂 ▲2六玉 △3七銀 ▲1六玉 △1三歩
▲3一銀 △同 玉 ▲3六香 △3二歩 ▲4一飛 △2二玉
▲3七馬 △同桂成 ▲4三馬 △1五銀 ▲同 玉 △1四歩
▲2六玉 △3六成桂 ▲同 玉 △4五金 ▲2六玉 △3五角
▲3七玉 △3六香 ▲2八玉 △4三銀 ▲3一銀 △3三玉
▲3四歩 △同 玉 ▲2六桂 △同 角 ▲同 歩 △3九角
▲2九玉 △3七桂
まで134手で後手の勝ち

1図は7手目にして早くもほかに例のない局面。△7四同歩なら▲5三角から馬を作る狙いがあります。本譜は△6二銀でした。序盤は角の交換や取り合いで3回も互いに駒台にのり、結局はいずれも筋違い角を放ちます。
進んで80手目の局面(2図)。後手は△1五歩~△1六歩で駒を取る順に進めれば押し切れそうでした。本譜は85手目▲2三歩成から桂がさばけ(3図)、先手は玉の近くで戦いに持ち込みました。
ハイライトは4図。△3七歩成▲同金△2八銀不成▲4三角成△3四歩は後手勝ち筋でしたが、4図から指した△6一角が敗着になったようです。

上図、昼食休憩の局面から△2二銀▲4七金△2四歩▲5六歩△2三銀と進みました。下図の△2三銀が41分、直前の▲5六歩が43分と長考の応酬で、ゆったりした序盤戦になっています。













12時、昼食休憩に入りました。この局面で丸山九段が使った時間は28分。ここまでの消費時間は▲久保39分、△丸山1時間5分。昼食の注文は久保九段がサービスランチの豚ロース肉しょうが焼き(イレブン)、丸山九段がカレー焼き飯、ニラレバ(いずれもみんみん)でした。対局は12時40分から再開されます。

上図は12局の前例がデータベース上にありました。進行の一例は△7五歩▲同歩△同飛▲6七銀△7六歩▲8八角△8六歩▲同歩△1五歩(変化図)。平成の初期に指された手順です。
本譜は△4四角で前例を離れました。歩越しの角ですが、1筋をにらみながら△3三桂~△2一玉~△2二銀~△3一金のような囲い方を見せる、現代調の指し方といえるでしょうか。
