2019年11月 8日 (金)

前夜祭(2)

Img_6985_s01 (開催地代表あいさつ 岡口憲義・神戸市副市長)

「この度、竜王戦の開催地として神戸をお選びいただきましたのは、谷川浩司九段、内藤國雄九段など、将棋界を支えてリードしてこられました一流棋士の皆さまのゆかりの地であること、そして、神戸の町全体のエネルギーといった面を考慮され、会場にふさわしいとご評価いただき、大変ありがたく嬉しく思います。とりわけ谷川先生におかれましては、2005年に神戸大使にご就任をいただき、神戸の応援団として、さまざまな機会を通して、神戸の魅力のPRにご尽力いただいております。この度の前夜祭、こども将棋大会、そして大盤解説会につきましても、北は北海道、南は沖縄と全国の将棋ファンの皆さまからお申込みいただいたと聞いております。本日の会場内にありますグッズの売上金につきまして、先日の台風19号の被災されました方々への義援金とさせていただくことになりました。これも24年前に阪神・淡路大震災で被災されました谷川先生からのご発案でございます。ご参加の皆さまにおかれましては、この竜王戦を機に、神戸の魅力に存分に触れていただき、また再び神戸の町に訪れていただきたいと思います」

Img_6993_s02 (主催者あいさつ 溝口烈・読売新聞大阪本社代表取締役社長)

「今期の竜王戦は令和初でありまして、ご承知のように広瀬竜王に豊島名人が挑むという構図になっておりまして、これまで東京と京都で2局行われ、豊島名人が2連勝されております。この神戸の対局で、広瀬竜王が巻き返しに向けて歩を進められるか、それとも豊島名人が地元で竜王位に王手をかけるのか。非常に白熱した対局になるのは間違いないと思います。神戸での竜王戦は、今回の立会人である谷川浩司九段が当時竜王で、1991年、森下卓現九段の挑戦を受けられ、(第4期竜王戦七番勝負)第5局から連勝して見事に防衛された地であります。その谷川先生の地元である神戸市と観光局が実行委員会を作り、こども将棋大会や谷川先生に講師を務めていただく『竜王アカデミー』を通して、ますます将棋ブームが盛り上がるのではないかと思っております」

Img_7003_s03 (主催者あいさつ 井上慶太・日本将棋連盟常務理事)

「先ほどもお話がありましたが、神戸での竜王戦は28年ぶりということで、当時の谷川竜王と森下六段の対戦で、私も現地に行った記憶があるのですが、将棋のほうはまったく覚えていなくて、先ほど谷川さんにお聞きしたら角換わり腰掛け銀ということで、いまの流行りと同じだなと。私も実家が神戸にあり、神戸で育った人間でして、その場所で棋界最高峰の竜王戦が開催されることをとても嬉しく思っております。第1局、第2局とも詰むや詰まざるやの激闘になっていて、この第3局も大熱戦になるのではないかと思います」

Img_7020_s04 (乾杯発声 大藪典子・「竜王戦 in KOBE」事業実行委員会実行委員長)

Img_7025_kanpai (「神戸灘の酒による乾杯を推進する条例」により、日本酒を高らかに)

(書き起こし=夏芽記者、撮影=虹)