2019年11月10日 (日)

大盤解説会登壇と感想戦の様子

Img_8847_o01(局後インタビュー後、大盤解説会場に登壇する両対局者)

Img_8839_o02(改めてファンの前で、豊島名人が本局を振り返る)

「89手目▲3四香~▲4三飛成がよくなく、そのあと苦しい展開になりましたけど、最後は133手目▲2一角からピッタリした手順があって勝ちになったかなと思います」(豊島名人)

Img_8846_o03(続いて広瀬竜王)

「途中は200手ぐらいで勝利を目指すという展開もありましたけど、150手ぐらいで勝つ展開を目指しまして。しかし最後に落とし穴があって、それが133手目▲2一角の筋でした。そこだけが悔やまれますね。そこで逆転してしまったかな、という風に思います」(広瀬竜王)

Img_8852_o (そのあと、要所についてスクリーンを使って簡単に振り返る。いまは123手目▲3四歩の局面)

「ここは△3二金と引いておくぐらいのほうがよかったかなと」(広瀬竜王)
「以下、どういった感じになりますでしょうか」(都成五段)
「打つしかないですね、▲4四桂と。しかしこれが詰めろではないので、負けの順があるような気はしたのですけど。次は▲3二桂成~▲7九金打と打ったりだとか……」(豊島名人)
「いや、そうなんですよね。スッキリとは決まらないなと。▲3二桂成には基本的に△1三玉で詰まないですけど、▲7九金打とされると粘られてしまうので。それが嫌な展開に見えてしまいましたが、本譜よりはそうやって勝ちを探すほうがよかったです」(広瀬竜王)

Img_8864_t_2 (最後に、会場のファンに向けてひと言ずつ)

「最後までご観戦いただきまして、ありがとうございます。次局以降も一局一局頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」(豊島名人)

Img_8879_o_hiro 「遅くまでのご観戦、ありがとうございました。なかなか結果は出ないですけど、途中まではよかった将棋も何局かありましたので。あまり悲観はせず、シリーズがなるべく続くように、第4局のあとも続くように頑張りたいと思います」(広瀬竜王)

Img_8887_o04 (両対局者が感想戦に戻ったあと、激戦を見守った多くの将棋ファンが拍手で締めた)

Img_8823_e_hiro (対局室に戻って感想戦。あとがなくなった広瀬竜王は次局以降の挽回なるか)

Img_8795_e_t (豊島名人は自身初の竜王獲得まであと1勝。次も激戦が期待される)

以上で第3局のブログ中継を終了致します。ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。第4局は11月21・22日(木・金)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。本局同様、そちらにもご期待ください。それでは失礼致します。