「89手目▲3四香~▲4三飛成がよくなく、そのあと苦しい展開になりましたけど、最後は133手目▲2一角からピッタリした手順があって勝ちになったかなと思います」(豊島名人)
「途中は200手ぐらいで勝利を目指すという展開もありましたけど、150手ぐらいで勝つ展開を目指しまして。しかし最後に落とし穴があって、それが133手目▲2一角の筋でした。そこだけが悔やまれますね。そこで逆転してしまったかな、という風に思います」(広瀬竜王)
(そのあと、要所についてスクリーンを使って簡単に振り返る。いまは123手目▲3四歩の局面)
「ここは△3二金と引いておくぐらいのほうがよかったかなと」(広瀬竜王)
「以下、どういった感じになりますでしょうか」(都成五段)
「打つしかないですね、▲4四桂と。しかしこれが詰めろではないので、負けの順があるような気はしたのですけど。次は▲3二桂成~▲7九金打と打ったりだとか……」(豊島名人)
「いや、そうなんですよね。スッキリとは決まらないなと。▲3二桂成には基本的に△1三玉で詰まないですけど、▲7九金打とされると粘られてしまうので。それが嫌な展開に見えてしまいましたが、本譜よりはそうやって勝ちを探すほうがよかったです」(広瀬竜王)
「最後までご観戦いただきまして、ありがとうございます。次局以降も一局一局頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」(豊島名人)
「遅くまでのご観戦、ありがとうございました。なかなか結果は出ないですけど、途中まではよかった将棋も何局かありましたので。あまり悲観はせず、シリーズがなるべく続くように、第4局のあとも続くように頑張りたいと思います」(広瀬竜王)
(両対局者が感想戦に戻ったあと、激戦を見守った多くの将棋ファンが拍手で締めた)
(対局室に戻って感想戦。あとがなくなった広瀬竜王は次局以降の挽回なるか)
(豊島名人は自身初の竜王獲得まであと1勝。次も激戦が期待される)
以上で第3局のブログ中継を終了致します。ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。第4局は11月21・22日(木・金)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。本局同様、そちらにもご期待ください。それでは失礼致します。