2019年10月の記事

2019年10月23日 (水)

15時になり、両対局者に1日目午後のおやつが出されました。広瀬竜王が京都ホテルオークラのタルトフロマージュとホットコーヒー、豊島名人が千本玉壽軒の銘菓「西陣風味」とグレープフルーツジュースです。

Oyatsu08 (広瀬竜王のおやつ)

Oyatsu10 (濃厚なクリームチーズのタルト)

Oyatsu12 (豊島名人のおやつ)

Oyatsu14 (千本玉壽軒の銘菓「西陣風味」。広瀬竜王が朝に頼んでいた)

昨日、両対局者をはじめとする一行は仁和寺に着くと検分に先立ち、境内を散策、記念撮影に臨みました。

Ninnaji03 (広瀬竜王。案内に従って境内の奥に向かう)

仁和寺は平安時代、第58代光孝天皇が西山御願寺として着工されたのに始まります。仁和4年(888年)、先帝の意志を継いだ宇多天皇が仁和寺を完成させました。宇多天皇以来、明治維新まで皇子皇孫が仁和寺の門跡となり、御室御所とも呼ばれて親しまれてきました。現在、仁和寺は真言宗御室派の総本山であり、平成6年(1994年)には国連の世界遺産に登録されています。

Ninnaji04(豊島名人が抜けてきた中門は重要文化財。幕に施された菊の御紋が皇室との関係を示す)

Ninnaji05 (重要文化財の五重塔をバックに記念撮影)

Ryuou201910230101_48豊島名人はいったん4二に打った角を時間差で△3三角とぶつけました。それを受けて控室では継ぎ盤が活発に動かされるようになっています。

Hikae06 (久保九段、畠山鎮八段、高野秀六段が継ぎ盤を囲む)

Hikae07 (少し離れて貞升女流初段が見守る)

Hikae08 (両立会人が封じ手封筒の署名を終わらせた)

Ryuou201910230101_5114時過ぎ、▲3三同角成△同桂▲6六歩と進んでいます。

Saikai01 (手番の豊島名人が先に戻ってきた)

Saikai02(グッと拳を突いて体を支える)

Saikai03 (広瀬竜王も定刻までには戻る)

Saikai04 (着座して同様に真剣な表情に)

Saikai05 (記録係が定刻になったことを告げる)

Saikai06(豊島名人は1分ほどして姿勢を変えたが、着手はなかった)

Saikai07 (午後はスローペースになると予想されている)

Ryuou201910230101_47_2図の局面で12時30分になり、豊島名人が24分考えて昼食休憩に入りました。消費時間は▲広瀬1時間1分、△豊島2時間5分。1日目の昼食は広瀬竜王がゆば丼、豊島名人が風雷弁当でした。対局は13時30分に再開されます。

Hiru1(広瀬竜王の昼食)

Hiru3(ゆば丼)

Hiru5 (豊島名人の昼食)

Hiru7(京料理の弁当で、手作りのおかずが多数入っているのが特長)

Ryuou201910230101_47

相掛かりは互いに飛車先の歩を切り、持ち歩を使って攻め筋を組み立てる激しい展開に進むことも多いですが、本局はじっくりした展開になりました。角交換の後、広瀬竜王が▲8八角と自陣角を据えたのに対し、47分の長考で豊島名人も△4二角と角を盤上に手放しています。広瀬竜王はそこで▲4五歩と4筋の位を取りました。

Toyoshima01 (豊島名人も角打ちで追随)

Hikae01(畠山鎮八段のトークに貞升南女流初段は笑顔を見せる)

Hikae02 (左後ろには久保九段)

Hikae03 (観戦記担当の高野秀行六段は将棋のレクチャー)

Hikae04 (相掛かりの名手、清水女流六段は新聞解説の村山七段と継ぎ盤を挟む)

Hikae05(新聞解説を務め、立会の仕事も兼ねる)