2019年7月の記事

2019年7月 5日 (金)

2019070543手順に竜を作った後手に対し、先手も飛車を打って対抗します。棋士室の杉本昌八段は一例として、△8二竜▲6四飛成△8六歩▲9七角を挙げました。以下、(1)△8七歩成は▲8三歩△同竜▲8四歩△8二竜▲8七金(変化図)で受かります。2019070553(2)△6三金は▲8三歩△同竜▲8四歩△8二竜▲6六竜△8四竜▲8六角(変化A図)で互角の形勢が続きます。2019070555Img_8657(武富礼衣女流初段が棋士室を訪れた。18時から行われる大盤解説の聞き手を務める)

関西将棋会館は、大阪府大阪市福島区にあります。その近辺での名所を収めました。
Img_2497(逆櫓の松(さかろのまつ)碑跡。源平合戦において、この老松の下で源義経と梶原景時が論争した事で知られる)
Img_2495(現在、老松は枯れてその痕跡はない。しかし、近くには大きな松がそびえ立っている)
Img_2505(一万円札でお馴染み、福沢諭吉の誕生地碑)
Img_8496(松下電器産業創業の地記念碑。福島区大開という地域にあり、関西将棋会館からひと駅ほど離れている)

2019070536前手△5五歩で1時間3分の長考を見せた、藤井聡七段。△5五歩と打ち、▲7六飛に△8六歩と仕掛けました。杉本昌八段は以下、▲同飛△同飛▲同歩△8七飛▲7八金△8六飛成▲6一飛△4五歩▲7一飛成に△4四角(変化図)を変化手順として挙げました。△5五歩で角道を遮断した分、△4五歩が突きやすくなっています。

2019070546

Img_8651_2(本局の新聞解説を担当する稲葉陽八段。昨日、A級順位戦を戦い終えたばかりだ)
Img_8653(別室で大石七段とともに検討する。奥は本局の観戦記を務める池田将之さん)
Img_8654(こちらの検討では▲7八金ではなく、▲7九金が議題に上がっている)

関西将棋会館の3階には、棋士や奨励会員が対局や検討を行う「棋士室」があります(関係者以外の立入はできません)。
Img_8596(昨日、順位戦を戦い終えた古森悠太四段、詰将棋を解く)
Img_8633(大石直嗣七段)
Img_8641(昨日、第60期王位戦七番勝負第1局の立会人を務めた杉本昌隆八段も来訪。モニターを指さして変化手順を示す)
Img_8637(脇謙二八段)
Img_8644(井上慶太九段はモバイル中継で進行を確認。本日、18時からは大盤解説も担当する)

2019070533図の局面で藤井聡七段が長考に沈んでいます。
棋士室では久保九段の▲5七銀に驚きの反応がありました。この位置に銀を上がると5六の飛車が引けなくなるからです。棋士室では、△8六歩と突くかどうかの分岐点に差し掛かっているという見解です。以下、▲同飛△同飛▲同歩△8七飛▲7八金△8六飛成(変化図)が予想される進行。この変化は竜の存在が大きそうに見えますが、▲5七銀と上がったということは、久保九段は十分戦えると見ていると考えられます。
2019070540Img_8537(藤井聡七段の選ぶ次の一手は何か)

関西将棋会館の2階には道場があります。初心者の方から有段者まで、幅広い方に将棋を楽しんでいただけます。
Img_8608(2階道場の入り口)
Img_8604(受付には大盤解説会を知らせる貼り紙が)
Img_8605(モニターでは本局の盤面が映し出されている)
Img_8611(道場奥の大盤解説会場。すでに準備が終わっている)

関西将棋会館の1階には販売課があります。盤駒や将棋に関する書籍、グッズなどを販売しています。令和元年5月1日より販売課の定休日が変わっており、火曜日のみ定休日となりました(祝日は営業)。
営業 12:00~17:00
TEL・FAX 06-6451-5077
(お問い合わせは12:30~17:00)
https://ux.nu/xo6Xu
Img_8597(久保九段の新作扇子。なごやかで、落ち着いている様を意味する言葉)
Img_8599(こちらは新作の藤井聡七段グッズ。垂れかかっているのは飛翔てぬぐい)
Img_8600(飛翔マグカップ。3色が用意されている)