2018年12月 5日 (水)

確実な攻め

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羽生竜王は▲7二金(69手目)と打ちました。あえて敵玉から遠いところに打つだけに意外性がありますが、△5一馬なら▲6三角成と角を成り込めるのが自慢です。後手がどう応じても先手は桂得が見込めるので、確実な攻めになりました。控室では渡辺明棋王、田中寅九段、千葉七段が検討していて、▲7二金に△5一馬▲6三角成以下、△5二銀打▲7三馬△同馬▲同金△6四角▲2三歩成△同歩▲2四歩△同歩▲9五角△9四飛▲2四飛△2三歩▲6四飛△同飛▲6二金(参考図)が一例です。

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千葉七段は「ポイントは△6四角で△5五角を狙われたときに先手がうまく切り返せるかどうかですが、参考図まで進めば先手の桂得が生きそうな気がします」と話します。現状は羽生竜王がリードを奪いつつあるようです。

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