2018年10月の記事
祈祷
茨城県鹿嶋市へ
明日から七番勝負第3局
羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負第3局(主催・読売新聞社、特別協賛・野村ホールディングス株式会社、協賛・東急グループ、(株)明治のヨーグルトドリンク[R-1])は、11月1、2日(木・金)に、茨城県鹿嶋市「鹿島神宮」で行われます。立会人は中村修九段。立会人・新聞解説は飯塚祐紀七段。記録係は小高悠太郎三段(所司和晴七段門下)が務めます。
1日目の対局開始、2日目の封じ手開封は9時。昼食休憩は12時30分~13時30分。封じ手時刻は1日目の18時に手番の棋士が行います。
第1局、第2局は羽生竜王が連勝で好スタートを切りました。勢いそのままに羽生竜王がこの第3局も制して竜王連覇、そして通算100期目のタイトル獲得に大きく近づくのか、それとも広瀬八段が初勝利を挙げて流れを変えるのか。注目の一戦です。
現地では大盤解説会も行われ、11月1日(木)は10時30分から、11月2日(金)は10時から、それぞれ「鹿島神宮参集殿」で開始されます(いずれも定員に達しているため申し込みは締め切り)。解説は西尾明六段、聞き手は本田小百合女流三段がそれぞれ担当します。さらなる詳細は下記のリンクで。
【第31期竜王戦第3局 鹿島神宮イベントサイト】
http://kashimajingucard.jp/info/syogi
中継は棋譜コメント入力を牛蒡、ブログを康太が担当します。よろしくお願いいたします。
【読売新聞(YOMIURI ONLINE)】
http://www.yomiuri.co.jp/
【野村證券】
http://www.nomura.co.jp/
【東急グループ】
https://tokyugroup.jp/
【株式会社 明治】
https://www.meiji.co.jp/
感想戦(2)
感想戦(1)
両対局者が大盤解説会場へ
終局直後のコメント
【勝った羽生竜王のコメント】
――本局を振り返ってください。
「少しずつ悪いのではないかと思いながらずっと指していて。難しいんでしょうけど、ちょっと悪いと思って指していました」
――1日目の午後に△7八馬(54手目)と馬を切っていったあたりの判断からでしょうか。
「そんなに成算があったわけではないんですが、全く自信がなかったので思いきっていきました」
――封じ手あたりはいかがですか。
「ちょっと悪いと思っていました」
――2日目も厳しい戦いになっていましたが、好転したのは
「大駒を取って攻める展開になったところ(96手目周辺)は難しくなったんじゃないかと思いましたが、そのあとどういう展開になるか読み切れませんでした。でもかなり際どいと思いながら指していました」
――最後の寄せも難しかったでしょうか。
「はっきり寄っているかどうかわからなかったんですが。ただこちらもゆっくりはしていられないので」
――連勝となりましたが、第3局の鹿島対局に向けて。
「いい将棋が指せるようにしっかりと準備をしたいと思います」
【敗れた広瀬八段のコメント】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「駒得を頼りに受けに回る展開ではあったんですが。ちょっと思ったより勝ち方が難しい展開でした」
――勝負の明暗を分けたのはどのあたりですか。
「途中からは逆にこちらが苦しくなってしまったので、最後は寄せられたら仕方がないと思っていました」
――第3局への抱負をお願いします。
「内容もそうですが、結果を出せるように頑張りたいと思います」
羽生竜王が連勝
図の局面で広瀬八段が投了を告げました。消費時間は、▲広瀬7時間59分、△羽生7時間56分。七番勝負第2局は羽生竜王が制して開幕から2連勝となりました。第3局は11月1・2日(木・金)にかけて「鹿島神宮」(茨城県鹿嶋市)で行われます。