2018年8月の記事
終局直後
―― 大変な長手数の一局でしたが。
広瀬 中盤あたりからずっと苦しくて、劣勢の時間が長かったように思います。
―― 山あり谷ありでしたが、どのあたりで勝ちになったと?
広瀬 反撃に出て、▲5一角から攻めの手番が回ってきて、こちらの玉が寄らないように気をつけながら。少し勝っているのかなと思っていました。
―― 入玉は考えなかったですか。
広瀬 展開によっては、入玉も視野に入れていました。
―― これで1勝1敗のタイになりました。
広瀬 気持ちを切らさずに最終局に臨めればなと思います。
―― 一局を振り返ると。
深浦 寄せを逃して、粘られている感じがしていました。
―― 第3局については。
深浦 切り替えて臨みたいと思います。
広瀬八段が勝利
231手で、広瀬八段が深浦九段をくだしました。終局時刻は0時1分。消費時間は▲広瀬4時間59分、△深浦4時間59分。
これにより挑戦者決定三番勝負の対戦成績は互いに1勝ずつのタイとなり、決着は第3局に持ち越されました。第3局は9月6日(木)に東京・将棋会館で指されます。
先手勝勢
先手がついに後手の攻めを余した。先手の広瀬八段が勝勢になっている。図は201手目の局面だ。根性の人、深浦もさすがに苦しい局面だ。
23時を回る激闘
△3二金打と埋めた局面。時刻はすでに23時を回っている。また手数は180手に達している。深浦九段は根性の銀打ち。「これは今日中には終わらないという手ですね」とAbemaTVの屋敷九段。先手玉は▲7七玉から上に抜けるルートが見えている。
最終盤の対局室
混戦・激戦
▲8一飛成に△3二玉としたのが図の局面。控室では「混戦」「激戦」「どっちが勝つかわからない」という声が聞こえてきた。広瀬八段の粘りで、形勢は混沌としてきている。
徹底防戦だが……
▲6七銀と投入して、先手は抵抗するが、形勢は後手よしで変わっていない。負ければ、今期の竜王戦が終わってしまう。広瀬八段は最後まで頑張る。