2017年9月の記事

2017年9月 8日 (金)

Dsc_3253a(16時30分頃の控室。自身の対局を終えた石井健太郎四段が控室を訪れ、中村真女流三段と継ぎ盤を挟んでいる)

Dsc_3259a(石井四段は所司和晴七段門下で、松尾八段の弟弟子に当たる)

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16時20分になろうかという頃、長考していた松尾八段の手が盤上に伸び、5八にいた玉が6八に動きました。この玉寄りには、(1)△8八歩の筋を防ぐ、(2)2八飛が2五に出たときに△4六飛▲同歩△3六角の王手飛車取りのラインに入ってしまうのをあらかじめかわすといった意味があります。この▲6八玉は52分の考慮。松尾八段の残り時間は1時間47分になりました。

Dsc_3109a (松尾八段。慎重に時間を使っている)

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図は15時5分過ぎの局面です。後手も△7六飛と横歩を取りました。手数はまだ38手で、スローペースで進んでいます。先手はひとまず△8八角成を受ける必要がありますが、単に(1)▲7七歩、(2)▲3三角成の角交換から▲7七歩、または(3)▲3三角成~▲8八歩など、手が広いところです。

Dsc_3119a (松尾八段)

Dsc_3227a(再開時刻の12時40分になった頃、まず羽生二冠が戻ってきた)

Dsc_3230a(しかし、鞄だけ置いてまた席を外す)

Dsc_3232a(1分後に再び戻った)

Dsc_3236a(しばらくして松尾八段も戻る)

Dsc_3238a (羽生二冠の手番だが、すぐには指さずに腕を組んで黙考していた)

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正午、この局面で羽生二冠が22分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲松尾50分、△羽生55分。対局は12時40分に再開されます。

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11時から、東京・将棋会館の2階で第24回大山康晴賞の受賞式が行われました。同賞は将棋の普及や文化の振興のため、各方面で長年にわたり多大な貢献をされた個人・団体に贈られるもので、平成6年に創設されました。今回の受賞者は、個人分野が観戦記者の中平邦彦さん、団体分野が高等学校文化連盟全国将棋専門部と鳩森八幡神社です。

【「第24回大山康晴賞」受賞者のお知らせ】

https://www.shogi.or.jp/news/2017/07/24_30.html

Dsc_3172a(日本将棋連盟会長・佐藤康光九段によるあいさつ)

Dsc_3181a(中平邦彦さんへの賞状授与の様子)