2017年9月の記事
七番勝負日程
渡辺明竜王と羽生二冠で争われる第30期竜王戦七番勝負は、下記の日程で行われます。
<第1局> 10月20・21日(金・土) 東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」
<第2局> 10月28・29日(土・日) 岩手県大船渡市「大船渡市民文化会館」
<第3局> 11月4・5日(土・日) 群馬県前橋市「臨江閣」
<第4局> 11月23・24日(木・金) 新潟県三条市「嵐渓荘」
<第5局> 12月4・5日(月・火) 鹿児島県指宿市「指宿白水館」
<第6局> 12月11・12日(月・火) 山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」
<第7局> 12月20・21日(水・木) 山梨県甲府市「常磐ホテル」
感想戦
終局直後
(終局直後の特別対局室。すでに両対局者で言葉を交わしていた)
(7期ぶりの七番勝負出場を決めた羽生二冠。永世竜王を懸けたシリーズに臨むことになる)
◆羽生二冠の談話
――激しい戦いが続いた将棋でしたけれども、どの辺りで優勢を意識されましたか。
羽生 最後までちょっと分からなかったですね。際どい攻防が続いて。最後、3六に角を成った局面(122手目)は勝ちなんじゃないかと思ったんですけど。本当に最後の最後ですね。
――永世七冠に挑戦するシリーズになりますけれども、どのような心持ちで臨まれますか。
羽生 竜王戦の七番勝負は久しぶりなので(7期ぶり)、気持ちを新たに臨みたいと思います。
――永世七冠はあまり意識されずに。
羽生 そうですね。まだこの将棋が終わったばかりなので、特にいまのところは。
――渡辺竜王との七番勝負は久しぶりということになります。
羽生 そうですね。前は2010年なので、間は空きました。大分、時間がたちましたので、なんといいますか、また違った面白さの出るシリーズになればいいのかなと思っています。
◆松尾八段の談話
――本局を振り返っていかがですか。
松尾 戦いが起こってすぐ駒を損したんですけど、難しいか、少し指せるかなという感じでいました。ただ、ちょっとその判断が間違っていたのかもしれません。中盤はねじり合いでしたけど、その辺りでミスをしてしまったかなあという感じがしています。
羽生二冠が挑戦者に
126手で羽生二冠が制し、第23期以来の竜王戦七番勝負登場を決めた。終局時刻は22時29分。消費時間は▲松尾八段4時間59分、△羽生二冠4時間57分。
第30期竜王戦七番勝負第1局は東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で10月20・21日(金・土)に行われる。
終局間近
図は22時20分頃の局面。この△5六銀成に▲同玉なら、△4五金が自玉を広くしつつ、先手玉を追い詰めるすこぶる味のよい手になります。終局間近といってよさそうです。