関係者の紹介に続いて両対局者に花束の贈呈が行われ、両対局者はあいさつを述べました。
■渡辺明竜王
「皆さまこんばんは。本日はこのように盛大な前夜祭を開催していただきまして、またお忙しい中ご参加いただきましてありがとうございます。この竜王戦主催していただいております読売新聞社さま、また地元天童市さま、天童支部の皆さまにはお世話になっておりますけれども、厚く御礼申し上げます。天童で対局をさせていただくのはもう10回とはいかないまでもその手前くらいまではあるんですけれども、滝の湯さんでは6回目か7回目くらいになると思います。いずれも竜王戦での対局でして、先ほどおっしゃっていただきましたけれども、ここに来るといろいろな思い出が、いろいろな対局があったなということを思い出すんですけれども、明日からの対局もいままでの対局にまさるとも劣らないような、この竜王戦にふさわしい将棋を指していかなければならないと思っているところであります。今回の竜王戦は明日から第3局ということで、これから中盤戦に差し掛かるところですけれども、第3局、第4局と進んでいきますと緊張感も増していきますし、注目度も増していきますので、全国の将棋ファンの皆さまの期待に応えるような将棋を指したいと思っております。これから11月、12月と年末に向けて竜王戦がますます盛り上がっていくように全力を尽くさなくてはいけないと思っております。皆さまにはこれから3日間、お世話になります。よろしくお願いいたします」
■丸山忠久九段
「皆さまこんばんは。この天童で私が最初に将棋を指したのは中学のころでして、中学生選抜大会ですね、そのころの思い出が詰まっている場所です。将棋のまちということで、ちょっと歩いて、大きな駒があって、そういうのが非常に印象に残っている町です。佐藤康光九段には大きな駒で将棋を教わったこともありまして、私にとってたいへんお世話になっている場所で、たいへん感謝しております。今回の竜王戦ですけれども、最高棋戦ということで読売新聞社さまにたいへんお世話になっておりまして、皆さま方に感謝、感謝という気持ちで指していきたいと思っております。2日間、全力を尽くして臨みたいと思いますので、よろしくお願いいたします」