2016年10月27日 (木)

封じ手予想

立会人の森内九段と鈴木八段、観戦記担当の高野秀六段に封じ手予想を聞きました。

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森内九段「封じ手予想は△3一玉(参考図)です。今日の進行は一手一手を見ていくと予想が外れることが多かったですね。仕掛け周辺は部分的に最近はやっている指し方で、研究をベースにしたような展開です。でも、類例とは違うところもあるのが気になります。銀損の先手は攻めがつながるかどうか。
後手が先攻しましたが、丸山九段はシンプルに攻めました。自信があるのではないかと思います。ただ、攻めをつなげることに定評のある渡辺竜王なので、どちらが読み勝っているか。ここ数手で今後の展開が決まりそうです。
互いに自分のいいところが出る局面になったと思っているのではないでしょうか。明日は朝から目が離せませんね」

鈴木八段「封じ手予想は△3一玉です。先手が攻め切れるかどうかです。相当難しいです。攻め合いでいける見込みがあるようなら後手有望でしょう。
現代的には△3一玉に▲2四歩△同歩▲同角成のような手段で攻めがつながりさえすれば、穴熊なので先手楽という見方はありますね。どちらを持っても難しい局面です」

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高野秀六段「封じ手予想ですが、△5一同飛▲同と△同玉(参考2図)と飛車を渡すと、先手の攻めが続いて渡辺好みの展開になりそうです。なので△3一玉が最有力です。以下▲5二とか▲2四歩△同歩▲同角成か。▲2四歩の筋は攻めが途切れてしまいそうですが、先手は穴熊で猛攻しやすいです。
持ち味がよく出た1日目でした。その中で、雰囲気的には丸山九段は自信ありと見えました」