2015年11月18日 (水)

前夜祭 関係者あいさつ

A309 (五阿弥宏安・福島民友新聞社代表取締役社長)

おばんでございます。本日は竜王戦七番勝負第4局、福島対局の前夜祭にお越しいただき本当にありがとうございます。主催者、共催者を代表いたしまして、ごあいさつ申し上げます。

竜王戦は将棋の七大タイトルの中でも最高峰でして、本日ご出席いただいている島朗九段が初代竜王となってから、今年で第28期の開催となります。今回の竜王戦七番勝負は、昨年若手のホープとしてタイトルを獲得された糸谷哲郎竜王に、初代永世竜王の資格を持つ渡辺明棋王が挑む戦いです。この注目の戦いを、弊社の創刊120周年の記念事業として開催することができたのは、本当に光栄なことです。

福島市での竜王戦は2011年11月、4年前ですね、こちらの吉川屋さんで開催されました。皆さんも聞いたことがあると思いますが、この年、福島県は東日本大震災、福島第一原発の事故、本当に未曾有の事態でした。県民も福島の未来に大きな不安を抱えているときでした。そのような事態にもかかわらず、全国的に注目を集める竜王戦が県内で開催されたことは、復興、再生に向かう県民の大きな力となりました。震災から4年と8か月。着実に復興、再生の歩みは進んでいます。しかし風評被害は未だに根強いものがあります。光が強くなればなるほど、影もまた濃くなる、ということかもしれません。

そうした中、竜王戦がまたこの福島の地で開催されることは、私たち県民にとって励みになり、希望につながるものだと思います。復興に向かう福島の姿を、全国に発信できる素晴らしい機会であるとも考えます。対局するお二人には実力を遺憾なく発揮していただき、将棋界最高位タイトルを目指していただきたいと思います。最後になりましたが、竜王戦開催にあたりご尽力いただきました関係各位の皆さま、開催場所をご提供いただいた吉川屋さまに深い感謝を申し上げます。
(五阿弥社長)

A333 (武蔵正憲・日本将棋連盟福島県支部連合会会長)

おばんでございます。福島民友新聞創刊120周年、おめでとうございます。私ども日本将棋連盟福島県支部連合会は、読売新聞社さまに大変お世話になっております。感謝申し上げます。

全国の将棋ファンが注目するなかでの第4局、福島対局はまさに正念場であります。糸谷竜王、渡辺棋王、この一局には絶対勝ちたい将棋ではないかと思います。執念と執念がぶつかる最高の勝負、今年の将棋大賞名局賞に推されるような一局になるのではないかと、大いに期待を寄せています。私も一生の思い出にしたいと思います。

最後に、福島開催にご尽力いただいた読売新聞社さま、日本将棋連盟さまに感謝を申し上げるとともに、素晴らしい対局場を提供してくださった吉川屋さまに福島県の将棋ファンのひとりとして、心から御礼申し上げます。
(武蔵会長)

A339 (鈴木正晃・福島県副知事)

おばんでございます。今日は内堀雅雄知事に代わりまして、ごあいさつさせていただきます。糸谷竜王、渡辺棋王、ご来場の皆さま、ようこそ福島においでいただきました。心から歓迎をいたします。また主催の皆さま、関係各位の皆さま、福島県での開催にご尽力いただき、本当にありがとうございます。心から感謝を申し上げます。

震災から4年と8か月が経過しました。この間、全国各地、世界各地の皆さまから、さまざまなご支援をいただいておりまして、ようやく福島県も復興、再生に向けて一歩ずつ歩み始めることができております。これもこれまでのご支援の賜物だと思い、深く感謝申し上げます。

震災後、特に感じることですが、文化、芸術、スポーツは、県民に癒しや力を与える原動力となっています。今回の竜王戦もそうしたひとつであり、棋界最高峰の棋戦として全国に発信できます。お二人の熱戦を間近で見て、県民も新たに復興に向けた力が湧いてくるのではないかと思います。私事ですが将棋が好きでして、小・中・高の頃はかなりやっていました。大山先生や升田先生、中原先生、米長先生が対局をしている頃のことでした。最高峰の方々に触れることで頑張ろうという気持ちになれますので、本当に感謝を申し上げたいと思います。
(鈴木副知事)

A407 (村西敬生・福島中央テレビ代表取締役社長が乾杯の音頭を取った)