(大盤解説会から藤井九段と阿久津八段が戻ってくる。当初、▲5七香は非常手段気味といわれていたが、検討を進めると難しいことが分かってきた。「形勢不明です」と藤井九段)
▲5七香と受けた局面で糸谷竜王が長考しています。△5七同金▲同金△同角成に▲6九飛と取るのが自陣の駒を玉に近づける手になります。
次いで△5六馬で△6九角成▲同金△8九飛を狙うのは▲6七銀(参考図)が受けの好手です。参考図から△6九角成▲同金△6七馬と銀を取れば、▲7四桂打から片美濃囲いが詰んでしまいます。
糸谷竜王は51分の長考で、▲5七香に△4八銀と絡みました。確実でも時間がかかるので、受けにも自信がないと指しにくい手です。