2015年7月の記事
2015年7月25日 (土)
感想戦
2015年7月24日 (金)
終局直後
永瀬六段が勝って準決勝進出
159手まで永瀬六段が勝ちました。終局時刻は23時12分。消費時間は、▲永瀬4時間59分、△佐藤4時間59分。勝った永瀬六段は準決勝で羽生善治名人と戦います。
永瀬六段も1分将棋に
図の局面で10分使って▲7八同金と取り、永瀬六段も1分将棋に入りました。中継室では先手玉に詰みなしと見られています。
佐藤九段、1分将棋に
▲9六歩と突いた局面で後手の佐藤九段は1分将棋となりました。永瀬六段の巧みな受けで局面は混沌としています。△8四桂▲6四馬に先手玉が詰むかどうか。中継室の村山慈明七段と佐々木勇気五段もまだ結論が出せていません。
佐藤九段の踏み込み
佐藤九段が△6九銀と強烈な踏み込みを見せました。これは△7八銀成▲同玉△6六桂以下の詰めろですが、後手玉も▲1六香から相当に危ない形です。佐藤九段の残り時間は3分。すべてを読み切ったということなのでしょうか。
後手玉が寄るかどうか
22時10分頃の局面です。後手玉は囲いをはがされて心細い状況ですが、ここを凌げば一気に後手勝ちになります。先手が寄せ切るか、後手が逃げ切るかという勝負になりました。
佐藤九段、残り10分に
△6八歩と垂らしたところで佐藤九段の残り時間が10分になりました。対する永瀬六段は残り44分です。中継室では、形勢は後手がよさそうだけれども、まだまだ難しいという見解です。
意外な一手
21時過ぎ、永瀬六段が▲3五歩を着手すると、中継室の村山慈明七段と佐々木勇気五段から悲鳴があがりました。
「3六の歩を突いたのならまだ分かりますが、打つのはすごいですね」(村山七段)
「△6二飛とされたらどうするのでしょう」(佐々木五段)
検討ではよくも悪くも▲5四歩と突くしかないのではと言われており、両棋士からすると▲3五歩はかなり意外な一手だったようです。