2014年12月 4日 (木)

糸谷竜王が大盤解説会場へ

感想戦を終えた糸谷竜王は、大勢のファンが待つ大盤解説会場へ移動。それまで壇上に上がっていた青野九段が「ここは同じ関西ということで」と井上九段に聞き手を任せ、糸谷新竜王へのインタビューが始まりました。

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(以下、インタビュアーは井上九段)

──本局はいかがでしたか?

封じ手に入るかなり前から酷いなと思っていました。それも相当な酷さです。

──タイトルを獲られた今の心境は?

第4局、第5局と序盤酷い内容だったので、正直ホッとしています。竜王を獲ったという実感はまだないですね。

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──今後についていかがですか?

タイトルホルダーとして、その名にふさわしい将棋を指せるようにしていきたいです。

──賞金の使い道は考えられていますか?

今、8畳一間に住んでいて、もうひとつ部屋をほしいと思っています。関西将棋会館のどこか近くに借りたいですね。

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──タイトルホルダーとしての今後については?

普及の方で、もっと力を入れて貢献できるかと思います。

──関西の若手棋士として、結果が出ました。

豊島さん、稲葉さん、菅井さんも僕がタイトルを獲ったことで、奮起してくると思うので、そのきっかけになればいいと思います。

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──今後の目標はなんでしょうか?

他のタイトルも手が伸ばせるように、同時に竜王を維持できるようにしたいです。

──竜王を獲って、今一番気になっていることはなんですか?

免状署名ですね(場内爆笑)。ちょっとまた書道を習いに行かなければいけないと思っています。

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(最後に井上九段が「おめでとうございます。糸谷新竜王でした!」と締めて、大きな拍手の中、深々と一礼する糸谷新竜王)

(インタビュー書き起こし:潤記者、写真:夏芽)