2014年11月の記事

2014年11月20日 (木)

対局者・関係者の紹介がありました。

Dsc_0480 (森内竜王と糸谷七段)

Dsc_0482 (左から大内九段、森内竜王、糸谷七段、飯塚七段、梶浦三段)

Dsc_0503 (対局者には「袋井ほっと観光特使」から花束が贈られた)

Dsc_0505 (熊澤綾子さんと森内竜王)

Dsc_0506 (糸谷七段と市田麻依子さん)

Dsc_0568 (関係者と記念撮影)

葛城北の丸の「桐殿」で前夜祭が行われました。

Dsc_0394 (対局者入場)

Dsc_0418 (地元関係者が数多く参加した)

Dsc_0403 (杉山弘 読売新聞東京本社編集局竜王戦事務局長)

【主催者あいさつ 杉山事務局長】
本日は第27期竜王戦七番勝負第4局、静岡対局にお集まりいただきましてありがとうございました。読売新聞は11月に創刊140周年の記念の年を迎えまして、連覇を狙う森内俊之竜王とタイトル戦が初めてとなる糸谷哲郎七段というフレッシュな顔合わせで竜王戦を開くことができ、喜んでおります。第1局はハワイのハレクラニ、第2局の帝国ホテル大阪、第3局の帝国ホテル東京、そしてこの第4局の葛城北の丸と、最高棋戦にふさわしい会場をお借りすることができ、大変光栄に思っております。

現在のところ糸谷挑戦者が2連勝しましたが、森内竜王が1勝を返して佳境を迎えております。第4局はタイトル戦の行方を左右する大一番になると確信しております。両対局者の明日からのご健闘をお祈りしております。

このような素晴らしい会場をご提供いただきましたヤマハ株式会社さま、株式会社ヤマハリゾートさま、ご来賓でお越しいただきました袋井市の原田英之市長、掛川市の松井三郎市長、森町の村松藤雄町長、明日の大盤解説会でお世話になります日本将棋連盟浜松支部の方々、皆さまのご支援あっての竜王戦だと思っております。よろしくお願いいたします。

Dsc_0422 (青野照市 日本将棋連盟専務理事)

【主催者あいさつ 青野専務理事】
竜王戦第4局、このような素晴らしい会場で開催できることになりました。第1局はハワイ対局ということで、海外普及にも尽力いただいたと感謝しております。

来月は36カ国を集めて国際将棋フォーラムも開かれます。今回の第4局、私は静岡県人でありますけども、このような素晴らしい会場があるということが誇りであります。この静岡県西部地区は将棋に理解のある市長さま、町長さまが多くてですね、掛川市もそうですし、地元の袋井は毎年子供を集めて、お寺で修業をして将棋を教える錬成塾があり、盛り上がっております。

今回の竜王戦は森内竜王に対し初挑戦の糸谷七段ということで、世代の違う戦いとして注目を集めております。今回は全国で大盤解説会がありまして、私も沖縄で解説をさせていただきます。この第4局は七番勝負を占う意味で非常に重要な一局になると思いますので、ぜひ注目していただければと思います。

Dsc_0442 (原田英之 袋井市長)

【来賓あいさつ 原田市長】
この地域でこうした超一流の戦いができる施設があるということ、大変誇りに思います。2002年にワールドカップの試合が袋井で開催されまして、そのときは準々決勝のイングランド-ブラジル戦だったんですけども、そのときに日本のチームがここに合宿をいたしました。そのときの監督がトルシエさんで、私は2度ほど陣中見舞いをしました。

また先ほど青野先生からちょっとお話をしていただいたんですが、杏林堂という会社を営んでいらっしゃる渥美さん(渥美雅之・日本将棋連盟非常勤理事)が中心になりまして、将棋の錬成塾を開いています。全国から70人くらい、もっとでしょうか、夏休みを利用して集まってきます。そして可睡斎というお寺で朝早く起きて、雑巾がけもすると思いますが、そういうことをしながら将棋のトレーニングをする。それがもう9回も続いている。素晴らしいことだと思います。実は森内竜王にその席にお越しいただいたことがございます。

明日は超一流の対局が開催されますが、真剣勝負というものはやはり人の心を打ちます。私の解釈ですが、真剣勝負は余計なものをそぎ落として、残った真髄だけが絡み合う、というところが皆の心を打つのかなと思っております。今回はこの大変な勝負を袋井で開催できますことをうれしく思います。

(文章書き起こし=文)

2014年11月19日 (水)

葛城北の丸はヤマハ株式会社の系列会社である株式会社ヤマハリゾートが運営しています。ヤマハ株式会社の中田卓也 代表取締役社長は将棋ファンで相当な腕前とのことで、青野照市九段(日本将棋連盟専務理事)から三段免状が贈られました。

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Dsc_0364 (中田卓也 ヤマハ株式会社 代表取締役社長)

「職場に将棋の強い人がいまして、昼休みにみんなでよく指していました。タイトル戦の話をしたり、将棋世界を読んだり、30代なかばまでは一生懸命やっていました。その後は仕事が忙しくなったので少し離れましたが、この前、久しぶりに指しまして、楽しかったですね。佐藤康光九段に駒落ちで指していただいたのですが、あんなに汗をかきながら将棋を指したのは初めてです。駒落ちでしたが、最後は緩めていただいて勝つことができました。谷川浩司会長、森内俊之竜王、羽生善治名人の署名の入った免状をいただいて感激しています」(中田社長の談話)

棋具や照明の具合など、対局に関することを事前に確認するのが「検分」です。今回は日本将棋連盟所有の盤や駒が用意されました。両対局者からは特に要望もなく、検分は数分で終了しました。

Dsc_0169 (対局場は「梅殿」。特別なイベントでのみ使用される部屋とのこと)

Dsc_0195 (対局者の到着を待つ関係者)

Dsc_0184 (最初に入室したのは糸谷七段。下座で竜王を待つ)

Dsc_0213 (森内竜王は上座へ。予定より数分ほど早く検分が始まった)

Dsc_0227(第4局の先手は森内俊之竜王)

Dsc_0241 (後手は糸谷哲郎七段)

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Dsc_0291 (掬水師作、水無瀬書の駒)

Dsc_0158 (対局室のとなりには囲炉裏がある)

15時20分に現地到着。検分までの間は各自自由に過ごしました。

「葛城北の丸」で竜王戦が開催されるのは今回が初めてですが、他の棋戦では何度もタイトル戦が行われています。2003年には第51期王座戦の第4局が行われました。渡辺明五段(現在は九段で二冠)が羽生善治王座に初めて挑戦したシリーズです。

Dsc_0088 (入口には巨大な門。周囲は掘で囲まれている)

Dsc_0082 (母屋は武家屋敷を思わせる重厚な造り)

A034 (ロビーで体を休める糸谷七段)

関係者一行は12時56分発の「こだま657号」で東京から掛川に向かいました。森内竜王は新横浜から乗車、糸谷七段は新大阪発。掛川駅で合流後、マイクロバスで「葛城北の丸」に向かいました。

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A007 (大内九段と梶浦三段。大師匠と孫弟子の関係にあたる)

A008 (飯塚七段は居飛車党。角換わりの経験も豊富だ)

A022 (新幹線から富士山が見えた。頂上付近に少しだけ雪が見える)

NHK BSプレミアムの本局の放送予定は以下のとおりです。

解説者:木村一基八段
聞き手:鈴木環那女流二段
司 会:関口泰雅アナウンサー

(1) 11月20日(木) 17:00~18:00
(2) 11月21日(金) 16:00~18:00
「速報!将棋竜王戦 第4局」
(3) 11月22日(土) 2:10~2:20

06nhk(左から木村八段、鈴木女流二段)

現地の「葛城北の丸」では20、21日に大盤解説会が行われます。解説は飯島栄治七段、聞き手は山口恵梨子女流初段。大内延介九段と飯塚祐紀七段もゲスト棋士として出演予定です。(出演棋士は変更になることがあります)

11月20日(木) 13時30分受付 14時開始
11月21日(金) 9時30分受付 10時開始

【会場】
ヤマハリゾート 葛城北の丸 「桐殿」※両日とも先着100人
〒437-0121 静岡県袋井市宇刈2505-2 TEL:0538-48-6118(代表)

【地図】
http://navi.tm/9aymwf2m/
ご自宅から会場までドアtoドアのトータルナビが無料でご利用頂けます。
(2014年11月21日まで)

【料金】
両日とも当日受付 入場料1,000円 ソフトドリンク(ワンドリンク)付。
※「次の一手クイズ」を出題、正解者には抽選で両対局者直筆色紙や竜王戦記念扇子等を贈呈。

03gen(左から飯島七段、山口女流初段)

本局は全国各地で大盤解説会が行われます。本局の立会人・大内延介九段も11月22日(土) に佐賀県で解説します。詳しい内容は下記リンク先をご覧ください。

【第27期竜王戦七番勝負第4局 全国大盤解説会一覧
http://www.shogi.or.jp/kisen/ryuuou/index.html


東京・将棋会館の解説は中原誠十六世名人(永世十段)、佐藤秀司七段、勝又清和六段が担当。関西将棋会館は福崎文吾九段、南芳一九段、北村桂香女流1級です。いずれも11月21日(金)に行われます。詳しい内容は各リンク先をご覧ください。

【東京・将棋会館の解説会】
http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html

01tk(左から中原十六世名人、佐藤秀七段、勝又六段)

【関西将棋会館の解説会】
http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.html

02oh(左から福崎九段、南九段、北村女流1級)

ニコニコ生放送ではライブストリーミング解説が行われます。1日目の担当は田丸昇九段と中村桃子女流初段、2日目は佐藤康光九段と室谷由紀女流初段。解説内容の一部は日本将棋連盟のTwitterアカウントでもご覧いただけます。

【第4局1日目 9時から封じ手まで】
http://live.nicovideo.jp/watch/lv193732279

04nico(左から田丸九段、中村桃女流初段)

第4局2日目 9時から終局まで】
http://live.nicovideo.jp/watch/lv193732410

05nico_2(左から佐藤康九段、室谷女流初段)