2014年10月31日 (金)

森内竜王、長考

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上図は糸谷七段が2八の角で4六の歩を取ったところです。控室では▲4六同金の一手だと思われていますが、長考しています。持ち時間の差が広がっていると見られています。

畠山七段は「封じ手で▲2四歩と勢いよく指しましたが、▲2三歩(67手目)、▲6六角(69手目)に続いて考えていて、時間の使い方が不自然に思います」。

「取る一手のところで長考するのはどういうときですか」と尋ねたところ、「私は取る一手のところで考えることはあまりありませんが、強いて言うなら調子のよくないときですね。あえて手順の長い変化を考えて決断します」と心理を語ってくれました。

検討ではその後、▲4六同馬以外に▲4三歩△同飛▲1一角成△4七馬▲4四香が指摘され、継ぎ盤が動かされています。