現地からの生放送 11時50分ごろ、ハレクラニのテラスで現地からのニコニコ生放送があった。出演したのは稲葉七段、船江五段、香川女流王将。眩しい日差しの下、青い海をバックにしてハワイに到着した日のエピソードから将棋の解説まで、現地の様子をレポートしていた。
関西組合流 控室では佐藤康九段と香川女流王将が検討中。「香川先生教えてください」と佐藤康九段がにやりと笑い、香川女流王将は恐縮して首を振る。その様子を谷川九段が横から見ている。やがて「失礼します」と外から声があり、関西の棋士が控室に入ってきた。今日は大盤解説会に出演する予定だ。2日目の大盤解説会は10時から始まる。
封じ手用紙 糸谷七段は封じ手用紙に念のためだろう、符号を書いていた。基本的には封じ手は矢印で示せばよく、成か不成かの選択がある場合はそれを記入する(記入なしの場合は成として扱われる)。封じ手用紙は縦四つ折りにされることが多く、写真に示されている縦横の折りたたみ方は少し珍しい。
封じ手開封 定刻の9時、谷川九段が「封じ手を開封いたします」と言って立ち上がる。糸谷七段の隣に座り、2通の封筒にはさみを入れた。紙を広げて両対局者に見せ、「封じ手は▲3六歩です」と告げる。糸谷七段は何度も封じ手用紙を見て確認してから、封じ手を着手した。谷川九段の「それでは定刻になっておりますので、対局を開始してください」という合図で両者一礼。対局2日目が始まった。
指し手再現 二人が駒を並べ終えると、記録係の石田四段が棋譜を読み上げ、それにしたがって両対局者が1日目の指し手を盤上に再現していった。指し手再現が終わったのは8時55分。立会人の谷川九段は「もう5分ほどありますので、しばらくお待ちください」と両対局者に告げる。糸谷七段は水、森内竜王はお茶を飲んで一息つく。二人とも穏やかな微笑を浮かべていた。
対局2日目の朝 対局2日目の朝、8時40分に糸谷七段が入室。下座に着くと、谷川九段に封じ手開封について説明を受けていた。糸谷七段がいったん対局室を出たのち、8時47分に森内竜王が入室。続いて糸谷七段も対局室に戻り、対局の準備が始まった。 (盤側には対局関係者が座る。左から日本将棋連盟ホノルル支部の水谷日出夫副支部長、同支部の野田省三支部長、谷川浩司九段、ハレクラニコーポレーションのUlrich Krauerゼネラルマネージャー、ハレクラニコーポレーションの中村浩康副社長)