19時対局再開 19時に対局が再開され、中村六段の手は端へ伸びた。△1五同歩は▲1二歩△同香▲4五角で端が受からない。「後手は7三へ桂を跳ねたばかりなので△6五桂と跳ねたいのですが、狙いはないんですよね。△6五桂に▲7七桂と跳ねる手が先手は味がよさそうですし、▲1四歩と取り込む手もありそうです」と広瀬八段。 (対局が再開され端から襲い掛かった中村六段)
夕食休憩に入る △7三桂に中村六段が24分使って夕食休憩に入った。消費時間は▲中村4時間11分、△藤森2時間39分。対局は19時に再開される。藤森四段の注文は里芋煮定食(みろく庵)。中村六段の注文はなかった。
先手ペース ▲2四歩に後手が△2二歩と謝った局面。中継室の広瀬八段は「先手持ちです。太地くんがうまく立ち回ったと思います。飛車がせまくなることに悩まされることはなくなりました」と話す。 (ペースをつかんだ中村六段)
広瀬章人八段来訪 (本局の読売新聞観戦記の解説を務める広瀬章人八段が中継室を訪れた。広瀬八段は昨日、竜王戦2組昇級者決定戦で佐藤紳哉六段と対局していた。モバイル中継もされており、22時51分、121手で広瀬八段が勝ちを収めている) (モニターを見つつ考え込む広瀬八段)
飛車を巡る戦い 図は後手が△5四銀と引いた局面。次に△5五銀▲7六飛に△5四角と後手は飛車をいじめる手がある。先手は飛車の横利きを通すなら▲3五歩が考えられる。また▲8二角と敵陣へ打つ手もどこかで可能になる。先手は桂を使いやすいという強みもある。ただ飛車がせまいのがネック。うまく飛車を使えれば模様はよくなりそうだ。 (中村六段はうまく飛車を操れるか)
雨上がりの千駄ヶ谷 (朝から小雨が降っていたが、今はあがっている) (グングン伸びる) (日本将棋連盟の新発売商品、入荷したての折りたたみ傘。傘袋には中原誠十六世名人の「五風十雨」の揮毫。気候が順調なこと。世の中が安泰であることという意味だ)
大長考111 中村六段は大長考で中央に飛車を回った。休憩前に57分、再開後に54分使って着手された。大長考は1時間51分。棋譜用紙には▲5六飛の消費時間の欄には111と1が3つ並んでいる。中央は後手陣の薄い場所。▲3三角成から▲7五角と打つ筋を狙っている。 (消費時間は中村六段は2時間を超えた。藤森四段はまだ37分)