2013年11月21日の記事

2013年11月21日 (木)

本局の開催に合わせ、11月23日(土・祝)に坂出市「坂出グランドホテル」にてプロ棋士による指導対局・将棋教室が行われます。

事前申し込みの締め切りは過ぎておりますが、まだ若干名の空きがあるとのことです。指導対局を希望される方は事前にお問い合わせの上、ご参加ください。

第4局前夜祭・大盤解説会・イベントのお知らせ(日本将棋連盟)

日時 11月23日(土・祝)
会場 坂出グランドホテル ※対局場とは別会場ですのでご注意ください。
出演 小林健二九段、山崎隆之八段、畠山成幸七段、伊奈祐介六段、大石直嗣六段、中村真梨花女流二段

午前の部(親子教室&イベント) 10:00~12:00(受付9:30~)
 参加費 500円(付添いの大人無料)
 A.有段者・上級者(5級以上)・・・教室&指導対局
 B.初心者・初級者(6級以下)・・・入門教室&指導対局
午後の部(指導対局) 13:00~15:00(受付12:30~)
 参加費 500円(観戦は無料・観戦多数の場合は入場を一部制限します)

問い合わせ先 
メール gyoumu1@sakaide-grandhotel.jp

<メールにご記入いただく内容>
(1)参加希望イベント名(午前の部(AまたはB)/午後の部)
(2)氏名・年齢・棋力(複数の場合、参加希望者全員のフルネームと棋力を明記してください。)
(3)郵便番号・住所
(4)電話番号(できれば当日連絡の取れる携帯電話)

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(封じ手を準備する小林健二九段。香川県高松市出身の郷土棋士)

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(封じ手を書き終えた小林九段への合同インタビューが行われている)

以下は潤記者による文章です。

ここで本局の立会人を務める小林健二九段について、幼少期を中心に語ってもらったので紹介しよう。
小林健九段は高松市生まれ。中学まで地元の学校に通っていた。そんなときに出会ったのが家の近所で行われていた縁台将棋。興味がわいておじさんに立ち向かっていったが、コテンパンにやられた。その後友人と将棋クラブに通ったが、13歳で13級と弱かった。
ただ小林少年は9×9の升目が大宇宙に見え、そこに惹かれ将棋の虜になった。自身では勉強するものの全く強くなっていないと思う日々が続いたが、あるときテレビで放送されていた中学生の将棋大会を見て「弱いな」と思うことがあった。実際にはそこそこ強かったのだが、自身が強くなっていたことに気付いていなかったのである。
あるときイベントで大山康晴十五世名人に2枚落ちで指すが敗れた。ただそのとき、「あの少年は必ず将来A級八段になる」と大山十五世名人は予言。小林はそれを実証して見せたが、その話を聞かされたのはA級に上がってからだったという。母が慢心しないよう、小林には話していなかったのだ。
その後は板谷進七段(当時)門下として奨励会に入り、東京に上京し塾生を始める。ただ1年ほどで不慣れな環境のため病気に陥る。病気が治らないため実家に戻ったが、そこでも盲腸に掛かり、しばらくして東京に戻ると今度は十二指腸潰瘍を患った。
その原因は四段になろうとするプレッシャーから来るものだったが、名古屋に住む師匠の元に移り一変。師匠の愛を感じるようになり、体調がよくなり成績に繋がった。そして3年9ヶ月の奨励会生活を終え、晴れて棋士となった。
小林健九段は、「今回地元香川県で初の竜王戦開催に至ったことを大変喜んでいます。また正立会人に御指名いただき、サン・アンジェリーナのオーナーでもあり将棋連盟香川県支部連合会長を50年続けていただいている榊久雪さんとともにこの日を迎えられたのは大変感慨深いものがあります」と話した。続けて「今回の開催を機に、さらなる香川県の発展と、子供達の育みに繋がればと思います。両対局者に関しましては立会人の目からは普段と変わらず、どっしりと構えられている印象で、さぬきうどんも食べていただきましてさらに元気になられたんじゃないでしょうか。いい将棋になるよう期待しています」と締めた。

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(昨日撮影した児島駅。瀬戸大橋の本州側の駅。少し見づらいが、隣の駅は「さかいで」と「うたづ」の2つが書かれている。瀬戸大橋を渡って四国に入り、右に進めば宇多津駅、左に進めば坂出駅)

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(電車で瀬戸大橋を渡る。中央奥に見えるのは瀬戸大橋の東側に浮かぶ大槌島。島の中央で岡山県と香川県に分かれている。かつての備前国と讃岐国の境界を決めるのに大槌島から樽を流したという伝説がある。その伝説は樽が留まった海上を国境とするもので、樽流しは備前国側の者が自国に有利になるように提案したものだったが、讃岐国側が潮の流れを読んでタイミングよく樽を流して讃岐国の海域が広くなったとされている)

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(控え室から見る瀬戸内海。右奥にうっすらと大槌島が見える)

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(こちらは宇多津駅側)

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(線路が三角形を形成している。右が瀬戸大橋、左奥が宇多津駅、左手前に坂出駅がある)

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再開から50分以上考えて、森内名人は△4四馬と引きました。前例は1局で、1998年の新人王戦▲畠山成幸六段-△深浦康市六段戦(肩書は当時)です。勝ったのは畠山六段。

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畠山成幸七段「プロ棋士は自分の将棋を全部覚えているんですよね、ってファンの方に言われるんですけど……、そんなことはないんですよねえ」

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(控え室に解説の棋士陣が到着。伊奈祐介六段は小林健二九段門下。香川県に住んでいた時期があるそうだ)

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(畠山成幸七段、大石直嗣六段が継ぎ盤を挟む。手前は中村真梨花女流二段)

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(昼食休憩時の盤面)

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(記録係の都成竜馬三段。第44期新人王戦で、奨励会員では初めて優勝した)

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(左から観戦記担当の池田将之・指導棋士四段、都成三段、小林健二九段、山崎隆之八段)

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(渡辺明竜王が先に、森内俊之名人があとから入室)