2013年9月 2日 (月)

高野六段の解説

38

高野六段に現局面の見解を聞いた。
「後手から2筋に飛車を打つ手(馬桂両取り)があるので、先手は△9九角成を受けません。(1)▲3六香は後手玉を逃がすことになるので(2)▲3一馬が本命です」(高野六段)

38s1

「(1)▲3六香は△9九角成▲3二香成△同金▲同馬△6二玉(参考1図)で後手玉を逃がす攻めになります。これは先手大変です」

38s2

「よって(2)▲3一馬が本命です。そこで△9九角成▲3四桂だと思うのですが(A)△3三金▲5六香△4四馬▲4五銀(参考2図)が痛いですね。うん、痛いです」

38s3

「(2)▲3一馬△9九角成▲3四桂に(B)△3三馬▲4二桂成△同馬▲同馬△同玉(参考3図)でがんばりますか。しかし参考3図で▲7七桂かもしれませんね。先手に左右の桂を使われると、後手は受けにくいんです。金銀がありませんから。先手が少し楽な将棋に見えます」

D018 (対局再開直後の郷田九段)