2013年9月の記事

2013年9月 9日 (月)

Ryuou20130909010183対局が19時に再開され▲9四歩△1八馬▲9三銀と進行した。△1八馬には▲9三歩成△同銀▲4六角△9二飛▲8三銀が検討されていただけに控室では驚きの声が上がる。露骨に放り込んで優勢なら話は早い。森内名人は指しやすさを感じているのだろうか。

Dsc_0099(強烈な放り込みを見せた森内名人。9三の地点を数で攻める)

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△2八角成に森内名人が21分使って夕食休憩に入った。消費時間は▲森内名人3時間14分、△郷田九段3時間29分。対局は19時再開される。

夕食の注文は森内名人はなし。郷田九段はとり丼(ふじもと)。

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Dsc_0126 (ふじもとのとり丼)

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(森内名人は前後に体を揺すり考慮している)

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図は△2八角成まで。先手の香得と後手の馬の戦いに。先手は銀を手持ちにしているのがセールスポイントか。後手は△1八馬から香をさらい、2五の桂まで取れれば面白そうだ。

Ryuou20130909010176_3図は郷田九段が△6六歩と取り込んだ局面。△6六歩までの消費時間は▲森内名人2時間34分、△郷田九段3時間2分。「▲6六同金△8五銀▲同飛△同飛に▲6四歩(変化図)で後手が焦りますね。先手ペースといえる局面だと思います」と宮田敦六段。

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Dsc_0076(飛車は8六でせまい位置だがペースをつかんだ森内名人)

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森内名人が▲4六銀と出た局面。△4五歩▲同銀△4八歩は、「▲4四銀△4九歩成▲4三銀成△同金▲8三金がありますね」と控室を訪れている宮田敦史六段。また△4五歩▲同銀△同銀▲同飛△4四歩も、▲6五飛△6四歩▲8五飛△8四銀▲8六飛(変化図)で次に▲9六歩を狙われる。

Dsc_0117(控室に石井健太郎新四段が訪れ継ぎ盤の前に座る。後ろには宮田敦六段。所司和晴七段門下の同門だ)

20130909_160623 (16時5分頃の対局室モニター。郷田九段は座布団のうしろのほうへ座って考慮を重ねる。森内名人は脇息に左腕をのせ、盤面を見つめる。13時の再開から▲4八飛△9二飛▲4九飛と動いたのは3手だけ)

Dsc_0111(渡辺竜王の竜王位扇子。『和気致祥』と揮毫)

Dsc_0107 (森内名人と郷田九段の扇子)

Dsc_0104(升田幸三実力制第四代名人の「手眼」。今月新発売とのことだ)



Ryuou20130909010157 13時に対局が再開され、森内名人の▲4八飛が着手された。そこから郷田九段は考え続け、考慮は1時間を超えた。△4七歩成と成り捨て▲同飛と取らせてから△4四歩か△4五歩か。

Dsc_0095(▲4八飛に長考に沈んだ郷田九段。描く構想はいかなるものか)