41手目▲6六歩の局面を大盤解説を担当する佐藤天彦七段に聞きました。
「▲6六歩は大胆です。すぐには収まらないのではないでしょうか。△同歩に▲6八飛△6二飛▲6六銀は自然ですね。ただ、先手はどれだけうれしいのか。後手は一番いい形で待ち構えていますし。
少し前の▲8八玉(33手目)が珍しいです。次の△6五歩は当初から意図していたものではなかったと思います。丸山九段が▲6六歩と突けば、第1局と同じ展開が予想されました。▲4八飛(35手目)も早く、丸山九段はいつもこのあたりで工夫されていますね。▲5九金(39手目)は▲6八飛~▲4八金なのかなと考えていました。竜王も意外だったと思います。研究から外れた展開でしょう。とはいえ、先手からあまりこう指さないので意欲的です」
2012年11月 8日 (木)