2012年11月21日 (水)

急所の局面

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図の局面で渡辺竜王が30分ほど考えています。どうやらこの局面が本局の命運を分ける急所の局面になりそうで、控室では当然の長考という見方です。

ここからの有力手として▲2三馬が攻防手として見えますが、以下△5一玉▲4二飛成△同金▲5六馬△5八飛▲6八桂△5九銀不成(参考1図)で先手玉は受けなしで後手玉は詰まず、後手の勝ちとなります。
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現在は▲4三桂が最有力と見られ、以下△同金右▲同飛成△6六桂▲同馬△4三金▲5六馬△5八飛▲6八桂(参考2図)で、今度△5九銀不成は▲2三馬があり、受けの利く形になっているようです。
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後手も▲4三桂には△同金右ではなく△3三金が最善かと言われだした頃、渡辺竜王の手が伸び▲4三桂が指されました。