2012年11月 9日 (金)

丸山九段大長考

Ryuou201211080101_56図で丸山九段が1時間30分以上の大長考に沈んでいます。丸山九段は後手玉を狙う攻め、渡辺竜王は先手の攻め駒を「責め」ています。
当初、(1)▲6六角を調べていましたが、△3七歩成▲4三歩成△3三歩と応じられて攻めが細いかもしれません。佐藤天七段は飛車を取ってくれと(2)▲4五飛を指摘。△同金なら▲同桂から▲6六角を狙う発想です。5四金がいなければ△6五歩のプレッシャーが消え、さらに桂が3三に利いてコビン攻めが強烈です。また、(3)▲2五桂△3七歩成▲4五飛もあるようです。
丸山九段は残り時間や△5四金での考慮時間を聞いて、「いやー」とうなって座り直りました。中盤の難所。手が広い局面です。
Ryuou201211080101_sanko8 検討例は(2)▲4五飛△同金▲同桂△2九飛▲6六角△1二玉(参考1図)。(3)▲2五桂△3七歩成▲4五飛△同金▲同銀△2九飛▲6六角(参考2図)。
いずれにしても、コビンを狙う攻めが決まるかどうかです。
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