図は82手目△３二金まで。１日目にして終盤戦に入ろうとしています。鈴木八段は「ここで▲４四角が成立するかが大きなポイントです。以下△３三角▲５三角成△７七歩成は▲同玉△６五銀▲４四歩（参考図）まで進んでしまうと、これはパッと見は先手が厚いように思います」と鈴木八段。
▲４四角と打たれた場合、後手がどのような応手で切り返すのか。丸山九段が長考に沈んでいます。


（長考する丸山九段）

（持ち駒は銀銀桂）

（持ち駒は飛車）

（持ち駒は角香）

（左の詰将棋の持ち駒は金２枚）

（右の詰将棋の持ち駒は飛金桂）

（左の詰将棋は持ち駒が飛角桂。右は金３枚）

天童駅から天童温泉への歩道や電柱には詰将棋が掲載されています。
それらを紹介していきます。

現地では14時から大盤解説会が行われています。
解説は戸辺誠六段と藤田綾女流初段が担当しています。

（１日目から熱心なファンが観戦に訪れている。解説会場には、対局室と盤面を映したモニターがあり、進行を見ることができる）

（解説を務める戸辺誠六段）

（藤田綾女流初段）

15時になり、午後のおやつが出されました。渡辺竜王はアイスコーヒーとフルーツトルテ。丸山九段はアイスコーヒーとまんじゅう（４個）。

（渡辺竜王のおやつはフルーツトルテとアイスコーヒー）

（丸山九段のおやつは午前と同じだが、戦いが起こっていることもあってか、まんじゅうを２個から４個に増量）

現在はニコニコ生放送にてライブストリーミング解説が行われています。

１日目　10月15日（月）９時～封じ手
解説者：三浦弘行八段　聞き手：山口恵梨子女流初段
http://live.nicovideo.jp/watch/lv108023086
解説の内容は日本将棋連盟モバイルtwitterでも配信いたします。
https://twitter.com/#!/shogi_mobile

三浦八段は77手目▲２三歩の局面で「形は(１)△同玉ですが、▲２一竜△２二金▲１一竜△４四角▲１七角となってどうか。あるいは(２)△３三玉とかわす手も考えられます」と解説しています。

（渡辺竜王のお盆。月山のミネラルウオーターが用意されている。月山は日本百名山の一つで、蔵王連峰や鳥海山などと山形県を代表する山として知られる）

（76手目△７六歩を着手。75手目▲７五同銀に次いで、手数と符号が同じ）

（渡辺竜王は13時32分ごろに対局室に戻った）

（丸山九段の扇子には漢詩が書かれているようだ）

（対局室に設置された天井カメラ）

（13時30分を少し過ぎたころに丸山九段が対局室へ戻ってきた）

（昼食休憩時の盤面。75手目▲７五同銀まで進んだ）



（使用されている駒は久徳師作の清安書。久徳（本名伊藤孝蔵、1918～1997）師は天童の駒師として知られる）