山崎七段が序盤から斬新な構想を披露しています。

１図の△４二飛は部分的には一手損角換わりではよく見られる手ですが、△４二飛に▲３七桂△５四銀▲５六歩△６二飛（２図）と右四間飛車に振り直したのが常識にとらわれない柔軟な発想です。

２図では先手の動き方が難しいかもしれません。（１）▲３五歩を狙うにしても桂頭のキズがあります。▲２六飛や▲１五歩を入れてから▲３五歩△同歩▲同銀としても、△３六歩▲同飛△２七角が気になります。また（２）▲６六歩も後手に争点を与えてしまいます。
後手の構想に先手はどう対処するのか。目の離せない展開です。

（対局開始前、気を高める丸山九段。後手の動きにどう対応するか）