2011年12月2日の記事

2011年12月 2日 (金)

Ryuou2011120189 △5七香に▲7四歩と渡辺竜王は追撃。渡辺竜王はまだ3時間弱、時間を残しており、丸山九段は10分ほどしか残っていない。

残り時間が少ない丸山九段は▲7四歩にほぼ間をおかずに△8四角を着手した。

Ryuou2011120183 ▲2四竜が▲4四銀△3二玉▲2一竜までの詰めろ。控え室では△3四香や△5五角、△3二桂などの受けが検討されているが、先手の攻めが決まっているようだ。「残り30分です……25分です......20分です……」モニターから声が聞こえてくる。丸山九段の持ち時間が減っていく。

【Twitter解説】
「2一の竜は5一の金を釘付けにしていたので、今は動かしがたいかと思っていましたが、これが早い寄せなんですね。
後手は受けて受けて受けて、最後は倒されるという、一番ストレスが溜まりそうな展開になってしまいそうです。次は指すとすれば△3四歩か△3四香か。いずれも辛い一手です。
△3四香や△4四香といった駒の打ち方は、タイトル戦では出来ません。△3四歩▲1三竜△3三香ならまだしも。△5三金は▲5五歩△同銀▲4五桂がぴったり過ぎますし、後手は指す手に窮した感があります」(高橋九段)

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じっとモニターを見る鈴木大介八段と佐藤和俊五段。

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Ryuou2011120181_2 ▲5三歩と渡辺竜王がたたいた局面。
「時間の使い方を見ても渡辺竜王は勝勢と思っているでしょう。正確に指せば先手が勝勢だと思います」と鈴木大介八段。

【Twitter解説】
「▲5三歩。これはもう決めに出た手ですね。対して△同玉と取るか、△4三玉か。いずれにしてもかなり危ない玉形です。どちらの応手にしても、△6六桂が厳しそうです」(高橋九段)

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解説は中村修九段。聞き手を務めているのは『将棋世界』記者で読売新聞紙上にも観戦記を執筆している大川慎太郎氏。

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大盤解説会では次の一手が出題される。正解者には中村九段、先崎学八段のサイン本や竜王戦記念扇子が賞品として渡される。