2011年11月8日の記事

2011年11月 8日 (火)

宇奈月温泉の近辺は古くから温泉がわくことは知られていましたが、交通に不便な地だったために利用されませんでした。
大正中期に黒部川の電源開発が進められるようになって利用が始まり、大正12(1923)年に開湯しました。再来年に開湯90周年を迎えます。

宇奈月温泉には北陸自動車道の黒部ICから車、またはJR魚津から富山地方鉄道を利用して向かうことができます。さらに宇奈月温泉から黒部峡谷鉄道に乗れば、黒部峡谷の絶景を眺めることができます。

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(対局場の宇奈月国際ホテル)

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(宇奈月の樹は色づき始めている)

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図の局面で12時半となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲渡辺41分、△丸山2時間38分。対局は13時半に再開されます。

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(両対局者とも昼食はポーク丼)

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(丸山九段に出されたマンゴー)

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13手目▲3七銀を見た丸山忠久九段の手がぴたりと止まりました。おやつの前に出た局面のまま、考え続けています。

【棋譜コメントより】
既に同一局面の無い将棋となっている。自然な一着は△3二金だが、「後手は△3二金と上がりたくないのかもしれません」と山崎七段。「ただ、△6三銀は▲3五歩△同歩▲4五角があって後手も怖いですね」と続ける。
10時になり、おやつが出された。
渡辺はホットコーヒー、丸山はパパイアとアイスレモンティー。
山崎七段は「△4四歩として、あくまで△3二金と上がらない手を考えられているのでしょうか」と予想して、ブログ撮影のために足湯へ出かけた。

11時を過ぎた。丸山の考慮は70分を超えている。「大長考やね」と立会人の淡路九段。今シリーズは第1・2局とも、序盤は早いペースで進んでいた。

【Twitter解説】
渡辺竜王は早繰り銀を選択しました。腰掛け銀にする将棋の方が多いですが、この方が積極的で竜王らしいでしょうか。専門的に言えば、両者一段金のまま1筋の交換を入れずに早繰り銀は珍しいですね。1筋の交換は、▲2五歩と形を決める前に突けば入る可能性が高いです。なぜ1筋の交換を入れるかというと、この後▲4六銀~▲3五歩△同歩▲同銀~▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛と進んだ場合、△1五角の王手飛車があるからです。そのため、先手は▲6八玉~▲7七銀or▲7九玉(銀が8八で浮いていると今度は△5五角のラインがある)等を入れる必要があるかもしれません。

▲3七銀までの消費時間。▲渡辺26分、△丸山15分。
【以上棋譜コメントより】

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(ホテルから見える風景)