「本局は一手損角換わりのよくある序盤戦でしたが、32手目△4五銀右から、局面が大きく動きました」
「37手目からの▲4六歩△同銀▲6四角の構想が良かったと思います」
「52手目△8五歩(1日目の封じ手の局面)から、丸山九段が迫力のある反撃に出ましたが、渡辺竜王が的確に受け止めました」
「投了図の▲8六桂は攻防兼備の好手です。丸山九段は攻めが止まり、勝ち目がないと判断して投了しました」
「早い展開から、短手数、短時間であっさりと勝負が付きましたが、これは展開によるもの。丸山九段の2局目以降に悪影響が出ることはないと思います。シリーズは始まったばかりなので、今後も手に汗握る展開となるでしょう。つたない解説にお付き合いいただきましてありがとうございました」