2011年7月の記事
久保二冠勝利 挑戦者決定戦に進出
渡辺明竜王への挑戦を目指す第24期竜王戦決勝トーナメント▲橋本崇載七段-△久保利明二冠戦は22時37分、92手で久保二冠の勝ちとなり、挑戦者決定戦進出を決めました。消費時間は橋本4時間59分、久保4時間58分。
久保二冠のさばき
図は58手目△4五桂の局面。気付けば、後手の駒がきれいにさばけました。なぜ、アーティストの手にかかるとこうもうまくいくのか。後手のペースのようです。
橋本七段はここで▲3二角と攻め駒を責めに出ました。
21時前の対局室の様子
渋い応酬
対局再開後も二人は時間を使って指しており、局面はあまり進んでいません。図は▲1六歩を突いたところ。じっと端歩を突いて△1五角の筋を消しています。対する久保二冠は△7一金。渋い応酬が続いています。
夕食休憩時の対局室
夕食休憩へ
図の43手目▲5五銀の局面で18時10分となり、夕食休憩に入りました。消費時間は橋本3時間26分、久保3時間31分。夕食の注文は橋本七段がうな玉丼、肝吸(ふじもと)、ミネラルウオーター2リットル。久保二冠は親子丼(みろく庵)。
対局は19時に再開されます。
後手の反撃
図は42手目△4五銀の局面。最初は先手が5筋を攻めていたはずなのに、気付けば後手が中央を反撃しています。33手目▲5五銀左の局面と見比べてみてください。これが「さばきのアーティスト」のテクニックなのでしょうか。橋本七段は△5六銀と出られると危険な格好です。
中央での決戦に
鳩森神社
鳩森神社では、22・23日に行われる盆踊り大会の準備が進められていました。地元商店街や企業の提灯がつるされ、その中に日本将棋連盟のものもありました。
日本将棋連盟では「千駄ヶ谷を将棋のまちに」プロジェクトとして、盆踊り大会に棋士が多数参加したり、7月30日に行われる第35回「大山十五世名人記念将棋大会」にも棋士が出席して指導対局を行います。詳しくはhttp://sendagaya.shogi.or.jp/をご覧ください。