2011年7月の記事

2011年7月19日 (火)

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(終局後、しばらくは駒を動かさずに口頭で感想戦を行っていた)
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(橋本七段が棋譜を見て「そうか」とつぶやいていた)
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(華麗なさばきで2年連続の挑戦者決定戦進出を決めた久保利明二冠)
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(敗れた橋本崇載七段。本年度初黒星となった)

Ryuou20110719_58 図は58手目△4五桂の局面。気付けば、後手の駒がきれいにさばけました。なぜ、アーティストの手にかかるとこうもうまくいくのか。後手のペースのようです。
橋本七段はここで▲3二角と攻め駒を責めに出ました。

Ryuou20110719_47 対局再開後も二人は時間を使って指しており、局面はあまり進んでいません。図は▲1六歩を突いたところ。じっと端歩を突いて△1五角の筋を消しています。対する久保二冠は△7一金。渋い応酬が続いています。

Ryuou20110719_43 図の43手目▲5五銀の局面で18時10分となり、夕食休憩に入りました。消費時間は橋本3時間26分、久保3時間31分。夕食の注文は橋本七段がうな玉丼、肝吸(ふじもと)、ミネラルウオーター2リットル。久保二冠は親子丼(みろく庵)。
対局は19時に再開されます。

Ryuou20110719_42 図は42手目△4五銀の局面。最初は先手が5筋を攻めていたはずなのに、気付けば後手が中央を反撃しています。33手目▲5五銀左の局面と見比べてみてください。これが「さばきのアーティスト」のテクニックなのでしょうか。橋本七段は△5六銀と出られると危険な格好です。
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Ryuou20110719_33 32手目△5三金に橋本七段は1時間52分という大長考の末に▲5五銀左と歩を取りました。中央で駒がぶつかり、中央で決戦となりました。久保二冠は穴熊(コの字穴熊とでも呼ぶのでしょうか)の遠さを生かそうとしています。
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(対局開始直後の様子)

鳩森神社では、22・23日に行われる盆踊り大会の準備が進められていました。地元商店街や企業の提灯がつるされ、その中に日本将棋連盟のものもありました。
日本将棋連盟では「千駄ヶ谷を将棋のまちに」プロジェクトとして、盆踊り大会に棋士が多数参加したり、7月30日に行われる第35回「大山十五世名人記念将棋大会」にも棋士が出席して指導対局を行います。詳しくはhttp://sendagaya.shogi.or.jp/をご覧ください。

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