2010年12月 2日 (木)

棋譜解説チャット 阿部隆八段の総評

Abe_3 Ryuou20101201_135

二転三転、今期の竜王戦の特徴かもしれません。中盤過ぎで渡辺竜王がリードを奪い、そこから羽生名人が追いすがる展開。第三者としましては一番面白い展開で解説者冥利に尽きる将棋でした。

終盤はお互いにミスはあったと思います。感想を聞いてみないとわからない部分もありますが。一つだけ絞ると135手目7一竜入の局面ですね。△7七歩から▲同金▲同銀問わず△6五桂もしくは△7七歩で単に△6五桂か。羽生名人が攻め急ぐ展開は珍しい気がしました。(それは渡辺竜王にも言える事ですが。)

本局は渡辺竜王の攻めが決まるか、羽生名人が受けきるかで本来なら差のつく将棋になるはずでした。それが大差にならずにこの大熱戦。流石に最高峰の戦いです。ここまでもそうですが、後二局も同じように両者の盤上の技術だけでなく勝負術も含め人間の熱い戦いを期待しています。

(烏)