2010年12月の記事

2010年12月15日 (水)

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「よくわからなかったのですが、攻めに行ったのが
端を詰められているのでもうちょっと違う指し方を
考えなければならなかったですね。自信がある局
面と言うのはなかったですね。(シリーズ全体を振
り返って)自分なりに一生懸命やりましたが残念で
したね。細かいところでは課題はいろいろあったと
思います」(羽生名人)。

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(吟)

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7連覇達成直後の渡辺竜王。

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「ずっと難しかったです。最後、ようやく攻め合いで
はっきり一手勝っている局面になったのですが、そ
れまでは…。
(今シリーズについて問われ)力一杯指せた、内容
も良い将棋が指せたと思っています。全体的に際ど
い将棋が多かったので、そういった際どい将棋を拾
えたのが大きかったと思います。(作戦的には)後手
番では特に守勢に回ること展開が多かったのですが、
それなりに指せたと思います。本局も後手番で作戦だ
ったのですが、どこかで反撃に転じることができればい
いなと。(防衛・7連覇について聞かれ)毎年、目標にし
ているので達成できて非常に嬉しいです」(渡辺竜王)

(吟)

渡辺竜王が146手で羽生名人を破り、竜王位防衛。7連覇を達成した。

Ryuou20101214146

投了図で後手玉には詰みがなく、先手玉には受けが
なく投了となった。終局は19時13分、消費時間は▲
羽生名人7時間59分、△渡辺竜王7時間51分。

(吟)

こんばんは。第2局と第5局の棋譜・コメント入力を担当した銀杏です。
東京・将棋会館の大盤解説会の様子を紹介します。
会場は満員で、立ち見の人がいるほどの盛況ぶりです。

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(立ち見も出ている将棋会館の大盤解説会場。解説は森内俊之九段、聞き手は熊倉紫野女流初段)

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(最終盤の詰む詰まないの変化を調べており、手と口が止まることも)

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(解説の森内俊之九段)

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(聞き手の熊倉紫野女流初段)

(銀杏)

Ryuou20101214136

図は渡辺竜王が△5七とと寄った局面。

「手堅く△5七とでしたか。うーん、相当に先手が
勝つ理屈が無いですね」(鈴木八段)。

「△5七と(△7七角成▲同玉△6六銀以下の詰めろ)
▲6九香△4六角(△7九金以下の詰めろ)ですが、▲
8六歩と上部脱出を目指されてしまうかもしれないので、
角を5五に置いたまま詰めろを続けたいですね」(野月
七段)。

控室の雰囲気はどうやら渡辺竜王防衛の空気が色濃く
なってきた。

(吟)

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会場の雰囲気を和ませる青野九段と木村八段の
解説。

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会場は駆けつけたファンの方でぎっしり。

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会場では木村八段により「後手よし」との発言が
聞かれた。

(吟)

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青野照市九段も検討に加わった。

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難解な戦いに思わず桐山九段も頭を抱える。
第7局の対局地である天童が近づいたり、遠
のいたり。

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ときおり、覗き込むようにして検討盤を見つめる
木村八段。

18時5分、モニターから「羽生先生、残り30分です」
の声が聞こえた。

(吟)