2010年12月2日の記事
2010年12月 2日 (木)
関西将棋会館の解説会
東京・将棋会館の解説会
難解?寄り?
「△5一桂がいい手だ。これは渡辺さん、私みたいな楽観したかもしれない」(田中九段)
「いや、これは寄りですよ。▲6四角△同飛▲3二銀△同金▲同歩成△同玉▲3三歩△4一玉▲2三銀成△3一歩▲3六飛で。そこで△3五銀打は▲同飛から▲6一銀もしくは金で寄りなので……」(阿久津七段)
「そうか。きついか。うーん……」(田中九段)
「私が後手を持っていたら、そろそろ帰り仕度を始めていますね。ただ、これから解説会がありますので、遅い終局になるよう、羽生さんには盛り上げるためにも頑張って頂きたいです。指し手の具体的なことは言いませんが雰囲気で先手持ちです」(東京・将棋会館で大盤解説を担当する藤井猛九段)
(烏)
16時30分の東京・将棋会館
65手目の局面での阿部八段の形勢判断
阿部八段「駒の損得=渡辺竜王50、羽生名人50 駒の働き=渡辺竜王60、羽生名人40 王の安全度=渡辺竜王55、羽生名人45 総合=渡辺竜王60対羽生名人40で渡辺竜王が優位だと思います。
飛車の位置に差があると考えます。この(65手目)▲3三歩成を普通に△同桂▲同桂成△同銀▲2五桂となると3四の地点が大きな傷で6四銀も質駒、受けきりは難しいと思います。ただ注意点として▲6四角と切って△同飛は飛車の横効きが通ってきます。 先手王も薄い。手がつくと早いです。先手も細心の手順が求められると思います」
(銀杏)