定刻の13時30分、対局が再開された。再開後の渡辺竜王の着手は△5五銀だった。
第4局はこれまで、先に入室していたのは常に渡辺竜王だったが、今回は羽生名人が先に入室した。続けて渡辺竜王も対局室へ。井上八段の「それでは時間となりましたので、再開して下さい」の声で対局が再開された。
記者が対局室へ向かう途中(今回は控え室と別の建物)空を見上げると、午前中の晴天とはうって変わって外は薄暗い。気温も下がり、肌寒く感じられた。これから起こるであろう激しい戦いを予感させた。
(席につくや考え込む渡辺竜王)
(席に着き、身支度を整える羽生名人。袋からハンカチを取り出し、メガネを拭く。リラックスしているようにも見えるが、しかし、時折渡辺竜王を見つめる眼光は鋭かった。)
(若葉)