（吟）
明日は渡辺竜王の先手番ということで、居飛車系の将棋になるかと思います。
では後手番の羽生名人がどう出るか。１局目が横歩取りでしたので、また横歩
取り系の将棋になるのではないでしょうか。今回は新聞解説で中座七段がいら
っしゃっているので、おそらく横歩取り中座飛車になるでしょう。頼もしい解説に
なりそうです（屋敷九段）。
（会場後ろから）「はい、頑張ります！私も展望に混ざっていいですか？」と中座七段。
渡辺竜王は先手番で奇を衒うタイプではないので、やはり羽生名人がどういった作戦
をとるかですよね。
今回は若手棋士たちに戦型予想を聞いてきたのですが、羽生名人は研究会でも横歩
取りを多く指しているということでしたので、ほぼ横歩取りだろうと話していました。私が
聞いたので気を遣ったのかもしれませんが（笑）（中座七段）。
会場にて配られた、読売新聞北海道版。１面にはもちろん竜王戦第３局の
特集が組まれている
（吟）
こんばんは。本日はこのような盛大な会を開いて頂き、ありがとうございます。
竜王戦を主催していただいています読売新聞様、地元の十勝毎日新聞様、ご
来場いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。
北海道での竜王戦の対局は私自身４回目なのですが、過去は●○●なので、今
回はその順番通りに○となってくれればいいなと考えています。
事前特集記事では、「十勝の対局では豚丼とモール温泉を楽しみにしている」と
話しました。実は今日、早い便で着きまして、すでに達成させていただきました（笑）
心身ともに万全の態勢で対局に臨めるかなと思います。竜王戦も３局目というこ
とで中盤戦に入ってまいりました。力を振り絞って内容の良い将棋が指せるよう、
頑張りたいと思います（渡辺竜王）。
こんばんは。このたびは大変盛大な前夜祭を開催していただきまして、誠にありが
とうございます。地元の方々の熱意と歓迎ぶりをヒシヒシと感じ、とても嬉しく思って
おります。ちょうど10年前に、同じ場所で竜王戦の対局を指しました。こちらのホテ
ルは当時から改築されたとのことで、記憶と違う部分があり混乱しているのですけ
れども、大変立派な場所で対局できることを有難く思っております。
10年前に、帰り際に白鳥にエサをあげた記憶があるんですね。対局とは関係なく、
どうでもいいといえばどうでもいいのですが、こちらの素晴らしい自然と風景にマッ
チしていまして、非常に鮮明に覚えております。
明日からの対局も全力を尽くして、10年後にも記憶に残るような将棋を指したいと
思います（羽生名人）。
（吟）
左から記録係の渡辺愛生三段、読売新聞解説を務める中座真七段、
渡辺竜王、立会人の屋敷九段、羽生名人、ＮＨＫ衛星放送で解説を
務める広瀬王位、ＮＨＫ衛星放送で聞き手を務める中井広恵女流六
段（ＬＰＳＡ所属）
花束を贈呈された両対局者
乾杯！
会場には140名のファンが詰め掛けた
（吟）
両対局者により駒を納める平箱へ署名が行われた。
羽生名人の落款（らっかん）は後日おされることとな
っている
（吟）
盤・駒ともに問題なく決定し、立会人の屋敷九段の言葉に
耳を傾ける両対局者
上を見上げて照明の具合も確認される
駒をきちんと数えて駒箱に納める渡辺竜王
検分が無事に終わり、ホッと一息という様子の渡辺竜王
（吟）
ヒグマがお出迎え
ばんばのレプリカ（実寸大）も帯広空港でお出迎え
「十勝川温泉 第一ホテル」へ到着し、ロビーにてタイムスケジ
ュールを確認する羽生名人
立会人の屋敷伸之九段もスケジュールに目を通す
（吟）
定刻は12時55分に羽田空港発であったが、強風の影響で
機材が間に合わず、15分ほど遅れて羽田空港を出発した
ロビーにて搭乗を待つ挑戦者の羽生名人
ＮＨＫ衛星放送にて解説を務める広瀬章人王位
（渡辺竜王は一行より一足先に帯広へ飛び立った）
（吟）
第23期竜王戦第３局は11月10・11日（水・木）に北海道河東郡音
更町「十勝川温泉 第一ホテル」にて行われます。
▲渡辺明竜王－△羽生善治名人の戦いを棋譜コメントを烏記者、
本ブログを吟が担当致します。竜王戦第３局をぜひ本サイトにて
ご堪能下さい
（吟）
