図は18時40分頃の局面。渡辺竜王が△8九飛成と先手玉に迫る。後手玉も挟撃されていて危険な状況だが、どうやら渡辺竜王が勝ちに近づいているようだ。「これは後手の勝ちの流れに、はっきりなったと思います。△6二銀がしっかりしています。やっとはっきりしてきました」と飯島七段。東京でこの将棋を検討している三浦八段も、「この局面で手を止め、天井をにらみつけています。何か手段は無いか、探しているようです」【ともに棋譜解説チャットより】
18時40分過ぎ、モニタからは「羽生先生、残り15分です」と読む門倉三段の声が聞こえた。
(18時40分頃の控え室。この後ほどなく、継ぎ盤はぱたりと動かなくなった)
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