「負けても居飛車持ちです」 木村一基八段が控え室を来訪。「あれ、誰もいないか……」とつぶやきつつ、ふらふらと継ぎ盤の方へ。再開後の手順を並べながら、「これは居飛車がいいでしょう。負けても居飛車持ちですよ」と一言。「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ木村八段は、受けの達人。14時現在の局面は木村八段にとってまさに垂涎もの、といったところだろうか。この後の指し手をしばらく考えて、「夕方にまた来ます」と颯爽と去っていった。 (中腰で継ぎ盤に向かう木村八段) (文)