2009年11月26日 (木)

61手目▲6六歩の局面 澤田四段の見解

20091126_61 59手目の▲7三歩成が入ったのは大きかったと思います。▲7三歩成に対して△7七桂成には、▲8二と△7八成桂▲同飛と手順に飛車を回られ、▲7一飛成を狙われてしまいます。この展開は後手の歩切れが一番たたる展開でしょう。61手目▲6六歩では▲8六銀打も考えられました。62手目以降、△7七桂成▲同金△4五銀▲同歩△8五桂と攻めるのが有力だと思いますが、▲6七金と寄れば先手の飛車の利きが強く、先手が余していると思います。
形勢判断ですが、駒の損得は先手の歩得で、先手55対後手45とします。駒の働きは先手のと金が大きく、後手の角が壁角となっていることから、先手60対後手40とします。玉の安全度は先手の飛車の利きが大きいことと、後手の歩切れを考慮して、先手55対後手45とします。総合では、先手70対後手30だと思います。

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