2009年10月28日 (水)

自宅解説棋士の封じ手予想

【飯塚祐紀七段】
指してみたいのは▲1二歩ですが、強く△同玉のときに攻めきれないような気がします。
攻めに厚みを加える意味で▲5六金を予想手として挙げます。△7六歩が気になりますが、もともと攻めがむずかしい局面なのだと思います。▲5六金以下は捻り合いになりそうです。
先手は右桂を活用出来ず、また銀も5段目まで出て行けないので、調子が良いようでも簡単には攻め切れません。

【佐藤天彦五段】
まず有力なのは▲1二歩。直接の狙いは▲1三角成~▲1四飛ですが、何かの時に▲1一歩成で玉を下段に落とす手が生じます。
単に▲1三角成として、△同桂▲1四飛△1二歩は先手の継続の攻めが難しい。以下▲1八飛△3一玉▲1四歩△2五桂▲1三歩成△同歩▲同飛成△2二銀が一例。これも難しそうですし、途中▲1八飛と引いた時になんとなく良い予感がしないです。
▲5六金△7六歩▲6八銀はこの場合はあるかもしれません。普通は△7六歩の超大型拠点を0手で打たれるので有り得ない指し方ですが、
・歩が入る
・次の▲6五金が大きな手
・先手中央の厚みに対し、後手の△6二銀が出遅れている
とメリットもあります。ただ、「こんなところに歩を打たせる人はいなかったよ」と感想戦でぼやく羽目になる可能性も高く、やっぱりやりづらい。という訳で、最有力は▲1二歩だと思います。たぶん皆の第一感です。違ったらすみません。

【吉田正和四段】
▲7六銀だと思います。
▲1八飛と△5六歩の2手は先手が得していると見ています。

(烏)

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