69手目▲1五歩の時点で、長岡裕也四段からコメントをいただきました。
65手目は▲2四歩△同歩▲2五歩(参考1図)の継ぎ歩も有力だと思っていましたが、▲4四歩は第一感の攻めですね。
△同銀と取るのは▲2四歩△同歩▲4四角△同金▲同飛△2六角▲3四飛△3三歩▲2四飛△3七角成に▲4三歩(参考2図)と垂らします。
次は▲4二金の一手詰めですし、△同銀には▲4四歩、△2三歩には▲4二歩成で攻めが続きます。こうなれば先手優勢でしょう。
よって本譜は△4二金と引きました。▲4五銀は▲4四歩からの継続で、△4四歩と打たれる手がありません。ここでは△7五歩も有力でした。▲同銀に△7六歩▲8八角△9三角(参考3図)が狙いの反撃。銀が逃げると△5七角成があります。受けるなら▲9七角ですが、△9五歩と突いて先手も忙しい局面です。
本譜の△5三銀も▲5四銀を受ける自然な手。ここでの攻めがわからなかったので、▲4四歩では▲2四歩~▲2五歩と継ぎ歩をするのではと考えていました。4筋より左側からの攻めはないので、▲1五歩・▲2四歩・▲3五歩・▲3四銀の中から組み合わせて攻めるよりありません。▲1五歩と突いたからにはもう収まらず、これは大決戦になります。
現局面は△同歩と取るでしょう。そこで▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲1五香△同香▲2二歩(参考4図)と攻める手はありますが、△1三桂▲2一歩成△7五歩の反撃が厳しく後手優勢。▲1五香と捨てる筋が成立しないとなると、▲3四銀と捨てて攻めることになると思います。
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