2008年12月の記事

2008年12月 5日 (金)

081204_117 18時49分、117手までで羽生名人が投了しました。消費時間は▲渡辺7時間45分、△羽生7時間59分。
七番勝負は渡辺竜王2勝、羽生名人3勝となりました。
第6局は12月10日(水)・11日(木)の両日、新潟県南魚沼市「龍言」で行われます。

(翔@白浜)

081204_111 図の▲3五歩は検討陣が深く検討していなかった手で、△3五同角に▲4六銀と打つのが狙いになります。
▲3五歩を突かずに▲4六銀は△4一飛で受かっていると見られていました。左図から△3五同角▲4六銀△4一飛は、▲3五銀と角を取ることができます。
「最後にしゃれた手が出たねー」と検討陣。いよいよ新潟(第6局)が近づいてきたと言われています。

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(上図から△3五同角▲4六銀と進んだ局面)

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(検討する福崎九段と久保八段)

(翔@白浜)

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(▲4二角成の局面で羽生名人が考えている)

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(ごった返す報道陣。奥では読売関係者が報道陣の人数を数えている)

対局室がそれほど広くないため、テレビと新聞社が途中で入れ替わって取材することが申し合わせられました。

(翔@白浜)

081204_91_2いよいよ終盤戦に差し掛かってきました。
後手玉は▲6三銀成のあと、飛車が入れば▲3二成桂△同玉▲2二飛△4三玉▲2三飛成△3三銀▲3四金△4二玉▲3三龍以下の即詰みが生じます。どこかで▲8三香と打っていく手もあります。
先手玉は△4八飛(△5八飛)のあと、△6六歩▲同金(▲6八金引は△2二金▲同と△7六桂がある)△7七歩▲同桂△7六歩が寄せの一例。
ただ△4八飛だと▲7五角が、△5八飛だと▲6八金引が飛車取りになるネックもあります。

( 翔@白浜)