パリには、古い街並みを保持しなくてはならないという条例があるらしい。市内の建物の味わい深さはこういったことで、守られているのだ。しかし、そうとは言え、新しさも混在するのが、パリである。その新旧の織り交ぜこそ、創造力豊かなエネルギーを生み出し、古くから欧州の中心都市の一つとして、歴史を牽引し、彩ってきたわけだ。
凱旋門は、ナポレオンの命によって、1806年に礎石が置かれ、今や、パリの代名詞ともいえる建造物である。そこには、フランスのために、命を捧げた数多く戦士の名が刻まれ、フランスの歴史でもある。
一方で、新凱旋門グランド・アルシュは、1990年に完成した。ラ・デファンス地区は、超高層ビルなどが立ち並び、新しいパリの象徴とも言え、その様相は、旧地区とは全く異なる。