対局開始を待つ両対局者 植木祐斗2級による振り駒。「歩」が三枚で羽生名人の先手と決まった。 対局開始までの時間、羽生名人はメガネを拭いたり、腕時計を盤の前に置いたり、飲み物をコップに移し変えて飲んだり、すべてゆっくりとした動作で行いながら待っていた。対して木村八段は、盤を見つめたり瞑想をしたりしながら気合みなぎる表情になっていった。
対局開始前の様子 9時40分頃、東京将棋会館2階にある自動販売機で飲み物を買っていた、木村一基八段。45分頃には対局室に入り、懐中時計を盤の前に置いて瞑想をしていた。 50分頃、羽生善治名人が入室。「お盆とコップをお願いします」と記録係りに頼み、ゆっくりと着座した。そして、深呼吸を繰り返し息を整えていた。駒を、一枚一枚ゆっくりと並べていた。