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2021年7月 3日 (土)

感想戦

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感想戦終了後、防衛を果たした藤井棋聖は沼津リバーサイドホテルに移動し、そこで記者会見が開かれます。

(玉響)

終局直後

A7303410(終局直後の様子)
A7303411_2(藤井棋聖は最年少防衛、最年少九段昇段を決めた)

【藤井棋聖の談話】
――本局を振り返って
藤井「序盤、△7二飛(22手目)と寄る形をやってみようと思っていました。そのあと△7六歩(36手目)に強く▲6六銀と上がられて、どう指すか難しい展開になったのかなと思いました。▲2二歩成(49手目)~▲5五歩という組み合わせが見えていなくて、その辺りから形勢が悪くなってしまったのかなと思って指していました」

――勝ちを意識したのは
藤井「ずっと苦しいかなと思っていたんですけど、△7一飛(96手目)と引いて、うまい詰めろがかからなければと思っていました」

――本シリーズの感想について
藤井「防衛戦ということは意識せず、前期と同じように指すことができたかなと思います」

――これで最年少記録を2つ更新しましたが、最年少で防衛ということについては、いかがでしょうか
藤井「タイトルを防衛して一人前という言葉が将棋界にあるので、防衛できてよかったと思います」

――最年少で九段昇段という記録も更新されました
藤井「段位はまったく意識していなかったですが、九段というのは最高位なので、光栄なことだと思います」

A7303435(渡辺名人は番勝負で初のストレート負けを喫した)

【渡辺名人の談話】
――本局を振り返って
渡辺「いろいろあったんですけど、終盤は分からなかったですね」

――終盤で形勢がよくなったところがあったように見えました
渡辺「そういう場面もあったかとは思いますが、具体的な手が難しかったです。誘われて(69手目▲2二飛成と)飛車を切った感じになっちゃったかなと」

――タイトル戦で初めてのストレート負けという結果になりました。2連敗されたときに意識していましたか
渡辺「それは別に……。負け方はスコアがどうでも一緒かなと。フルセットだろうが、どう負けようが、あまり意味はないと思うので」

(玉響)

藤井棋聖が防衛

Kisei20210703e棋聖戦第3局は19時14分、藤井棋聖が勝ち、防衛を決めました。消費時間は、▲渡辺3時間59分、△藤井3時間59分(持ち時間は各4時間)。藤井は2連覇を達成。18歳11ヵ月でのタイトル防衛、九段昇段(タイトル3期獲得による)は最年少記録です。

(牛蒡)

両者、一分将棋に入る

20210703_84時刻は間もなく19時。この局面で渡辺名人も一分将棋に突入しました。すでに詰む、詰まないの際どい場面ですが、まだ勝負のゆくえは分からない激戦です。

(玉響)

渡辺名人が踏み込む

20210703_71

渡辺名人は先ほどの局面から▲2二飛成△同金▲5四歩と果敢に踏み込んでいきました。日本将棋連盟会長として現地を訪れている佐藤康光九段は「渡辺さんが勝ちにいった手ですね」としながらも、図の局面は後手が指せると見ています。

(玉響)

千日手の可能性

20210703_68図は17時41分頃の局面。後手よしが控室の見解でしたが、この△4五歩で千日手の可能性がささやかれています。すなわち、▲4四桂△同角▲2一飛成△2二金▲1一竜と進み、以下△2三金▲1二竜△2二金▲1一竜△2三金を繰り返していくと千日手になります。控室の検討では、△4五歩に代えて△2五銀打が本命でした。

(玉響)

西附属邸(2)

A7303213 (旧沼津御用邸本邸復元想像模型)

A7303217_3 (さざれ石)

A7303222_3 (皇族の食事場所だった「御食堂」)

A7303224_3(謁見所)

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A7303228_4(テーブルの上に何やらボードゲームのようなものが置いてあった)

A7303229_3 (昭和天皇が幼少期に遊んだとされる「クロックノール」。2対2のチームに分かれ、円形の駒をはじいて点数を競うゲームで、カーリングに近い要素を持つ。中央に近づくにつれ、5ポイント、10ポイント、15ポイントと点数が上がる)

A7303233_3 (四つ玉式の撞球台がある「御玉突所」)

(玉響)

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